
英語の強調構文は、It isとthatのあいだに強めたい語を1つだけ置き、残りをthatのうしろに並べれば作れます。
もとの文を2つに割って、前半に新しい情報、後半に相手がすでに知っている情報を置く並べ方。
ところが、形式主語のIt is 〜 thatと区別できないまま覚えると、訳が正反対になってしまいます。
この記事の前半では、作り方を3手順に分け、強められる語と強められない語を表で整理します。
後半には、AIで1回15分だけ練習する手順と、そのまま貼れる指示文4本を置きました。
- It isとthatで作る3手順と、thatの代わりにwho・whenを使う場面
- 強められる語と、強められない語の線引き
- 形式主語のIt is 〜 thatと見分ける1つの手順
- AIで1回15分練習する手順と、そのまま貼れる指示文4本
【結論】英語の強調構文はIt isとthatの2点だけ
覚えるのは、強めたい語をIt isのうしろへ移すことと、残りをthatのあとにそのまま置くことの2点です。
語順を組み替えるだけで、新しい単語も時制の付け替えも要りません。
| 手順 | やること | 例 |
|---|---|---|
| ①強める語を1つ決める | もとの文から焦点にする部分を選ぶ | Tom broke the window yesterday. の yesterday |
| ②It is/It was を前に置く | もとの文の時制に合わせて is か was を選ぶ | It was yesterday |
| ③残りをthatのあとに並べる | 強めた語を抜いた残りをそのまま置く | It was yesterday that Tom broke the window. |
強める語を抜いた残りが、そのままthatのうしろの形になるのがこの構文の要です。
だから、残りが文として成り立つかを見れば、作れたかどうかが自分で判定できます。
時制はもとの文に合わせるので、過去の話ならIt wasから始めるのが約束。
- It is/It was のうしろに、強めたい語を1つだけ置く
- 強めた語を抜いた残りを、thatのあとにそのまま並べる
次の章から、この形が何をしている構文なのかを先に押さえていきましょう。
英語の強調構文とは|焦点を前に出す形
英語の強調構文とは、1つの文を2つの節に割り、新しい情報を前に出して焦点を作る形のことです。
この形が受け持つのは、相手がすでに知っていることと、相手にとって新しいことをつなぐ役割。
日本語の「〜こそが」「〜なんだよ」に近い働き。
| 文 | 焦点になる部分 | 相手がすでに知っていること |
|---|---|---|
| Nina’s car got broken into. | とくに無い | とくに無い |
| It was Nina’s car that got broken into. | Nina’s car | 車が壊されたこと |
| It was yesterday that she called. | yesterday | 彼女が電話したこと |
| It is Tom who left the door open. | Tom | ドアが開いていたこと |
thatより前が新しい情報、thatより後ろが相手も知っている情報という役割分担になっています。
この役割を知らないまま使うと、相手が知らない話をthatのうしろへ置いてしまい、かみ合いません。
- 相手の思い違いを正すとき(車の持ち主はNinaだと言い直す)
- いくつかの候補から1つを特定するとき(曜日・人・場所)
- 自分が言いたい1語をはっきり立てたいとき
逆に、相手が何も知らない状態で使うと、わざわざ回り道をしただけの文になります。
文のかたまりを前に出して情報を整える形は、英語の分詞構文をAIで確認する手順で整理しています。↓
英語の強調構文の型一覧|It isとthatの並べ方
強調構文の形は、強める語の種類で4つに分かれます。
もとの文は1つでも、どこを焦点にするかで出来上がる文が変わるところ。
もとの文をJane met Tom at the station last night. として、4通り並べてみましょう。
| 強める語 | 出来上がる文 | 日本語 |
|---|---|---|
| 主語 | It was Jane who met Tom at the station last night. | トムに会ったのはジェーンだ |
| 目的語 | It was Tom that Jane met at the station last night. | ジェーンが会ったのはトムだ |
| 場所 | It was at the station that Jane met Tom last night. | 会ったのは駅だ |
| 時 | It was last night that Jane met Tom at the station. | 会ったのは昨夜だ |
どの型でも、強めた語を抜いた残りがthatのうしろにそのまま入っています。
主語を強めたときだけ、thatのうしろがmetから始まる形になるのが目印。
人を強めるときはthatの代わりにwhoも使えるので、次の章で分けて見ます。
- 主語を強める=thatのうしろが動詞から始まる
- 目的語を強める=thatのうしろに目的語が足りない形が残る
- 場所や時を強める=thatのうしろが完全な文のまま残る
英語の強調構文で強める語の選び方
強められるのは名詞のかたまりと副詞のかたまりで、動詞と形容詞は強められません。
ここを取り違えると、形として成り立たない文ができてしまいます。
強められる語
名詞句と、時・場所・理由を表す副詞句が強調構文に入ります。
| 強める語の種類 | 例文 |
|---|---|
| 人を表す名詞句 | It was my sister that I met. |
| 物を表す名詞句 | It is this book that changed my mind. |
| 時を表す副詞句 | It was in June that we got married. |
| 場所を表す前置詞句 | It was on the corner that I saw him. |
| 理由を表すbecause節 | It was because of the rain that we stayed home. |
前置詞のついたかたまりは、前置詞ごと前に出すのが約束です。
at the stationのような句は、atを置いたままIt was at the station that 〜 と並べます。
強められない語
動詞と形容詞は、この形のあいだに入りません。
| できない形 | 何が問題か | 代わりの言い方 |
|---|---|---|
| It is run that he does fast. | 動詞は置けない | He does run fast. |
| It is tired that I am. | 形容詞は置けない | I am really tired. |
| It was go that we did. | 動詞は置けない | We did go. |
動詞を強めたいときは、do・does・didを動詞の前に足す形を使ってください。
He does run fast. のdoesが、動詞を強める専用の道具になります。
形容詞を強めたいなら、reallyやsoのような副詞を足すほうが自然。
- 名詞句と副詞句=It is 〜 that の形に入る
- 動詞=do・does・didを前に足して強める
- 形容詞=really・soなどの副詞を足して強める
英語の強調構文でwhoとwhenを使う場面
thatの代わりにwho・when・whereを置ける場面が決まっています。
どの語を置けるかは、焦点にした部分が人か時か場所かで分かれます。
人を強めるときのwho
焦点が人なら、thatでもwhoでもかまいません。
| 英文 | 使える形 |
|---|---|
| It was my husband who you spoke to. | 人+who |
| It was my husband that you spoke to. | 人+that |
| It was my husband you spoke to. | 目的語のときはthatを省ける |
話し言葉では、thatが目的語のはたらきをしているときだけ省かれます。
主語を強めているときにthatやwhoを落とすと、文がつながらなくなるので残してください。
時と場所を強めるときのwhenとwhere
時ならwhen、場所ならwhereも使えます。
- It was in 2015 when I moved to Osaka.(時=when)
- It was in Osaka where I met her.(場所=where)
- It was in 2015 that I moved to Osaka.(thatでも言える)
どちらも使えますが、thatのほうが堅い文章でも通る無難な選び方。
複数の人を強めるときは、It isの側を複数形に変えないのが注意点です。
| 英文 | 正しいか | 理由 |
|---|---|---|
| It’s the parents who were protesting most. | 正しい | It isは単数のまま・動詞はwere |
| They’re the parents who were protesting most. | 別の意味 | 強調構文ではなくふつうの文 |
焦点が複数でもIt isは単数のままで、うしろの動詞だけを複数に合わせます。
thatとwhoの選び分けをもっと細かく見るなら、英語の関係代名詞の使い方をAIで確認する手順が参考になります。↓
英語の強調構文と形式主語の見分け方
It is 〜 thatの形は、強調構文と形式主語の2通りがあり、訳が別物になります。
見た目はそっくりなので、1つの手順で機械的に分けるのが安全です。
It isとthatを外して読む
判定の手順は1つだけ。
It isとthatを取り去って、残った語を並べ直して文になるかを見ます。
| 文 | It isとthatを外した残り | 判定 |
|---|---|---|
| It was yesterday that she called. | She called yesterday. | 強調構文 |
| It is clear that she called. | clear she called | 形式主語 |
| It was Tom that broke the window. | Tom broke the window. | 強調構文 |
| It is important that you call her. | important you call her | 形式主語 |
残りが文として成り立てば強調構文、成り立たなければ形式主語という線引きになります。
形式主語のthat節は、Itの中身を説明している真の主語。
だから外すと、形容詞が宙に浮いて文になりません。
形容詞が入っていたら形式主語
It isのうしろがclear・important・true・obviousのような形容詞なら、まず形式主語です。
- It is clear that 〜(〜は明らかだ)
- It is important that 〜(〜は大切だ)
- It is true that 〜(〜は本当だ)
- It is likely that 〜(〜しそうだ)
これらはそもそも形容詞なので、強調構文には入れません。
形容詞が見えた時点で形式主語と決めてよいので、判定はさらに速くなります。
強調構文のIt isのうしろには、人名・物・時・場所のどれかが立ちます。
英語の強調構文で間違えやすい5つ
強調構文でつまずく場所は、次の5か所に集まります。
| 間違い | 誤った例 | 直した例 |
|---|---|---|
| 時制がずれる | It is yesterday that he came. | It was yesterday that he came. |
| 前置詞を置き忘れる | It was the station that I saw him. | It was at the station that I saw him. |
| 動詞を強めてしまう | It is run that he does. | He does run fast. |
| It isを複数にする | They are the parents who protested. | It’s the parents who protested. |
| thatのうしろが重複する | It was Tom that Tom broke it. | It was Tom that broke it. |
1つ目は、もとの文の時制とIt isの形が合っていない誤り。
過去の話はIt wasから始めると決めておけば、この誤りは起きません。
2つ目は、at the stationのatを落として前に出してしまう形です。
前置詞はかたまりの一部なので、切り離さず一緒に動かしてください。
- I met him at the station. → It was at the station that I met him.
- She left on Monday. → It was on Monday that she left.
- We stayed because of the rain. → It was because of the rain that we stayed.
3つ目の動詞は、前の章で見たdo・does・didで強めるのが正しい道。
4つ目は、焦点が複数だとIt isもThey areに変えたくなる思い違いから起こります。
5つ目は、強めた語をthatのうしろにも残してしまう重複の誤り。
強めた語を抜いた残りを置く、という手順に戻れば防げます。
- もとの文の時制とIt is/It wasをそろえる
- 前置詞はかたまりごと前に出す
- 動詞はdo・does・didで強める
- 焦点が複数でもIt isは単数のまま
- 強めた語をthatのうしろに残さない
英語の強調構文をAIで練習する1回15分の手順
強調構文は作れるかどうかより、どこを強めたいかを決めるほうが難しい形です。
AIに文を出させて、強める場所を自分で選ぶ練習にすると身につきます。
1回15分を3つの段階に分けて回しましょう。
| 段階 | やること | 時間 | AIの役割 |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | もとの文から3通り作る | 5分 | 文の正しさを点検 |
| 第2段階 | 場面を読んでどこを強めるか決める | 5分 | 場面と候補を出す |
| 第3段階 | 形式主語と混ぜて見分ける | 5分 | 問題を10問出す |
第1段階|1文から3通り作る
まず、AIにふつうの文を1つ出させます。
主語・目的語・時か場所がそろっている文を頼むのがこつ。
その1文から、主語を強めた形・目的語を強めた形・時か場所を強めた形の3通りを自分で書きます。
書き終わってからAIに点検させると、どこで手が止まるかがはっきりします。
第2段階|強める場所を選ぶ
次は、短い場面の説明を読んで、どこを強めるかを決める練習です。
「相手は車が壊されたことは知っているが、持ち主を間違えている」のような場面を出させます。
焦点はNina’s carだと分かれば、作る文も1通りに決まるところ。
- 相手が人を取り違えている(主語を強める)
- 相手が日付を取り違えている(時を強める)
- 相手が場所を取り違えている(場所を強める)
- 相手が理由を知りたがっている(because節を強める)
第3段階|形式主語と混ぜる
最後は、強調構文と形式主語を混ぜた10問で見分けの練習をします。
It isとthatを外して読む手順を、声に出しながら進めてください。
10問のうち何問を取り違えたかを記録すると、次の日に戻る場所が決まります。
間違えた問題だけを翌日やり直すと、3日ほどで見分けが安定します。
- 第1段階=1文から3通り作ってAIに点検させる 5分
- 第2段階=場面を読んで強める場所を決める 5分
- 第3段階=形式主語と混ぜた10問を見分ける 5分
英語の強調構文でAIへ貼る指示文4本
そのまま貼って使える指示文を4本置きます。
どれも、途中で直させず最後にまとめさせる条件を入れてあります。
1文から3通り作らせる
あなたは英語の強調構文だけを見る担当です
手順
1 主語・目的語・時か場所がそろった英語の文を1つ出す
2 私が3通りの強調構文を書いて送るまで何も書かない
3 私の3文について、正しい/直すべき のどちらかを表にする
4 直すべき場合は、直した英文と理由を1行で書く
条件
・文法以外の細かい好みは書かない
・thatの代わりにwhoやwhenが使える場合はそれも書く
強める場所を決めさせる
あなたは場面を出す担当です
手順
1 2文の短い場面を日本語で書く(相手が何を知っていて、何を取り違えているか)
2 その場面で使うもとの英文を1つ出す
3 私がどこを強めるか答えるまで、正解を書かない
4 私が答えたら、焦点にすべき部分と出来上がる英文を書く
条件
・場面は人・時・場所・理由のどれかを取り違えている形にする
・1回に1場面だけ出す
形式主語と見分けさせる
あなたは英語の問題を作る担当です
It is 〜 that の形の英文を10問出してください
条件
・強調構文と形式主語を混ぜる
・順番はばらばらにする
・私が10問すべてに答えるまで正解を書かない
・採点のときは、It isとthatを外した残りが文になるかどうかで説明する
・私が取り違えた問題だけを最後に一覧にする
日本語から英語に直させる
あなたは和文英訳の採点担当です
手順
1 強調構文で言うのが自然な日本語の文を5つ出す
2 私が英語に直して送るまで、模範解答を書かない
3 私の5文を、焦点が合っているか/形が合っているか の2列で表にする
条件
・日本語は「〜したのは◯◯だ」の形にする
・模範解答はthatの形とwho・whenの形の両方を書く
・強調構文にしないほうが自然な文があれば、その理由を1行で書く
4本とも、私が答えるまで正解を書かないという条件を入れています。
先に答えを見てしまうと、焦点を自分で選ぶ練習にならないからです。
AIの説明が辞書と食い違うときは、辞書の記述を優先してください。
- whoやwhenは使えないと断定したとき
- thatを省けるかどうかを言い切ったとき
- 同じ文で判定が変わったとき
英語の強調構文についてよくある質問
- 英語の強調構文のthatは省略できますか?
-
強めた語が目的語のはたらきをしているときだけ省けます。
It was your sister I met. のように、話し言葉ではよく落とされます。
主語を強めているときに省くと文がつながらないので、残してください。
- whoとthatはどちらを使うほうがよいですか?
-
焦点が人なら、どちらでもかまいません。
thatのほうが堅い文章でも使えるので、迷ったらthatで足ります。
話し言葉ではwhoのほうがよく聞かれるところ。
- 強調構文と形式主語はどう見分けますか?
-
It isとthatを外して、残った語が文になるかを見ます。
文になれば強調構文、ならなければ形式主語です。
It isのうしろが形容詞なら、ほぼ形式主語と決めてよいでしょう。
- 動詞を強めたいときはどうしますか?
-
強調構文は使えないので、do・does・didを動詞の前に足します。
He does run fast. のように、助動詞を足して強めます。
過去の文ならdidを使い、うしろの動詞は原形に戻してください。
- 疑問文で強調構文は使えますか?
-
使えます。
Was it yesterday that you met him? のように、It isの部分だけを疑問文の語順に変えてください。
疑問詞を強めるときは Who was it that broke the window? の形になります。
まとめ|英語の強調構文で今日からやること
英語の強調構文は、It isのうしろに強めたい語を1つ置き、残りをthatのあとに並べるだけの形です。
| 項目 | 押さえること |
|---|---|
| 作り方 | 強める語を決める→It is/It wasを前に置く→残りをthatのあとへ |
| 強められる語 | 名詞句と、時・場所・理由の副詞句 |
| 強められない語 | 動詞はdo・does・did、形容詞はreally・soで強める |
| thatの代わり | 人はwho、時はwhen、場所はwhere |
| 形式主語との区別 | It isとthatを外して文になるかで分ける |
今日やるのは1つだけ。
主語・目的語・時がそろった英文を1つ選んで、3通りの強調構文に書き換えてみてください。
3通り書いてからAIに点検させると、自分がどの型で止まるかがその場で分かります。
- 英文を1つ選んで、主語・目的語・時の3通りに書き換える
- 書いた3文をAIに点検させる
- 形式主語と混ぜた10問で見分けを確かめる
書き換えが速くなったら、次は文の骨組みを取る練習に進むのが近道。
強調構文は、もとの文の型が見えていないと焦点を選べない形だからです。
作った文は、声に出して言えるところまで持っていきたいところ。
It wasやthatは弱く速く言われるので、自分で読むと崩れやすい箇所。
読み上げた音を1つずつ採点してもらうと、どの語が潰れているかが数字で見えます。
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文の骨組みを取る練習は、英語の5文型をAIで見分ける手順にまとめています。↓
疑問文の語順を組み替える練習なら、英語の間接疑問文をAIで練習する手順が続きになります。↓
参考文献
- ELSA Speak(ELSA Speak公式サイト)
- Cleft sentences(Cambridge Dictionary公式サイト)
- Fronting(Cambridge Dictionary公式サイト)
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