
英語の文法の覚え方で行き詰まる人は、参考書の目次の順番をそのままなぞっています。
時制の途中で止まり、前置詞まで進めないまま1冊目が終わります。
原因は記憶力ではありません。
ルールを文字の並びとして覚えようとしているからです。
文法のルールは、それ単体では思い出す手がかりがありません。
手がかりは例文の側にあります
つまり覚える順番が逆になっています。
この記事では、ルールを表の1行に落として、例文で確かめる順番に組み替える手順をまとめました。
整理の作業はAIに投げます。
置いてあるのは、覚える順番の一覧表、1回20分の配分、そのまま貼れる指示文5本、身についたかを測る3問、7日間の回し方です。
読み終わったときに手元に残るのは、今日どの単元から手を付けるかの1行と、その単元をAIに整理させる指示文です。
扱わないことも先に書きます。
参考書や文法アプリの値段・機能の比較は、このページでは扱いません。
英単語の暗記そのものの手順も別の話になります。
ここが引き受けるのは、文法のルールを思い出せる形に置き替える段取りだけです。
前に進めなかった理由を、能力の話にしないでください。
止まっていたのは手順のほうです。
手順を入れ替えるだけで、同じ時間から出てくるものが変わります。
【結論】英語の文法の覚え方は「表にして例文で確かめる」順番で決まる
結論から書きます。
覚えるのはルールではなく例文です
ルールは、例文を並べたあとに表の1行として添えるだけで足ります。
順番を逆にすると、ルールの文言は言えるのに、英文を作るときに出てきません。
「現在完了は過去から現在までの継続を表す」と暗唱できても、has been と was の選び方では迷います。
迷いが残る理由は、判断の場面で必要なのが説明文ではなく、比べられる2つの例文だからです。
だから作業は3手で固定します。
第1手は、その単元のルールを表の1行に縮めることです。
第2手は、その1行が効いている例文と、効いていない例文を1組で並べる作業になります。
第3手は、自分で書いた英文をその表に照らして、当てはまる行を指さすことです。
下の表は、同じ単元を2つの方式で覚えたときに、手元に何が残るかを並べたものです。
| 覚え方 | 覚えるもの | 英文を書くときに出てくるか |
|---|---|---|
| 参考書の説明を読み返す | ルールの文言 | 出てこない。説明を思い出すだけで止まる |
| 例文だけを音読する | 音の並び | 似た形なら出る。条件が変わると崩れる |
| 表の1行+対の例文2本 | 判断の分かれ目 | 出る。分かれ目を指さして選べる |
3行目だけが、英文を書く場面とつながっています。
この形を作る作業が手間なので、そこはAIに渡す分担です。
最初に貼る1本を置いておきます。
単元名だけ差し替えれば、他の単元でもそのまま動きます。
次の英文法の単元を、私が判断に使える形に整理してください。
単元: 現在完了と過去形の使い分け
出力は3つに分けてください。
1つ目は、判断の分かれ目を1行で書いた表です。列は「分かれ目」「現在完了になる場合」「過去形になる場合」の3列にしてください。
2つ目は、その分かれ目が効いている例文を2本ずつ並べたものです。日本語訳を付けてください。
3つ目は、私が間違いやすい形を3つ挙げ、それぞれ誤文と正文を並べたものです。
説明の文章は書かないでください。表と例文だけにしてください。
この指示文の要点は、説明の文章を禁止しているところです。
説明を許すと、AIは参考書と同じ書き方に戻ります。
戻った時点で、読むだけの教材が1つ増えるだけです。
整理した表に自分の英文を照らす作業は、英文法チェックをAIでやる手順の記事に分けて書いています。↓

表の1行に縮めるとはどういう作業か
表の1行とは、判断の分かれ目を質問の形にしたものです。
「相手がどれを指しているか分かるか」と書けば、それが冠詞の1行になります。
ルールの言い換えではありません。
自分に向けた質問の形にするのが要点になります。
質問の形になっていれば、英文を書いている途中でも自分に投げられます。
説明の形だと、途中で投げる相手がいません。
例文を1本ではなく対で置く理由
正しい例文だけを見ても、自分の書き方との差は見えないままです。
差が見えないので、直す場所も決まりません。
だから誤文を隣に置きます。
誤文のほうは、自分が実際にやる間違いから選んでください。
他人がやらない間違いを並べても、違和感は育ちません。
自分が書いた英文のうち、赤が入った箇所をそのまま誤文に使うのがいちばん早いやり方です。
表と例文をどこまで残すか
残すのは、表の3行から5行と、誤文の3組だけにしてください。
AIの出力を全部保存すると、翌日に開く気が失せます。
削る基準は、自分が迷った箇所かどうかです。
迷わなかった行は、その場で消して構いません。
消しても、必要になればもう一度出させれば済みます。
英語の文法を覚えるとは、実際には何をする作業なのか
先に言葉の整理をします。
文法を覚えると言うときの中身は、じつは3種類です。
この3つを混ぜたまま勉強すると、どれも中途半端に終わります。
- 名前を言える=試験の記号問題で点になる
- 分かれ目を選べる=英文を書くときに要る
- 口から出る=時間の掛け方で決まる
名前を言える状態
「これは関係代名詞です」と名前を答えられる状態です。
試験の記号問題では点になります。
ただし英文を作る力とは別物になります。
名前だけ覚えても、書くときの手は動きません。
分かれ目を選べる状態
which と that のどちらを置くかを、条件から選べる状態です。
英文を書くときに要るのはここです
選ぶには、条件を並べた表が頭の中にあれば足ります。
ルールの全文を暗記している必要はありません。
口から出る状態
考えずにその形が出てくる状態になります。
ここまで来るには、②の判断を何度も通す時間が必要です。
時間の掛け方は単元ごとに違います。
毎日使う現在形と、年に数回しか使わない仮定法過去完了を同じ回数やるのは無駄です。
下の表で、3つの状態と必要な作業を分けておきます。
| 状態 | 測り方 | 必要な作業 | 1単元にかける時間の目安 |
|---|---|---|---|
| ①名前を言える | 単元名を見て説明できるか | 1回読む | 5分 |
| ②分かれ目を選べる | 誤文と正文を並べて選べるか | 表を作り、例文で確かめる | 20分 |
| ③口から出る | 書く前に迷わないか | 日をまたいで3回戻る | 20分×3日 |
この記事で作るのは②までです。
③は回数の問題なので、7日間の回し方の章に分けました。
3つを分けておく利点は、時間の見積もりが立つところです。
②までなら20分で届きます。
③まで求めるなら、同じ単元に3日分の枠を先に押さえておくのが前提です。
押さえずに始めると、2日目に別の単元へ移って①だけが増えます。
3つの状態を行き来しない
①から②へ進んだあと、①に戻る必要はありません。
戻ってしまう人は、名前の説明をもう一度読み直しています。
読み直す代わりに、誤文を1組見てください。
誤文を見れば、②の判断がどこで曖昧なのかがその場で分かります。
英語の文法の覚え方でつまずく3つの原因
止まっている場所は、だいたい次の3つに分かれます。
自分がどれなのかを決めてから、対応する手順に進んでください。
- 単元の順番で止まっている
- 覚え方で止まっている
- 測り方で止まっている
- 置き場所と時間で止まっている
単元の順番が試験の順番になっている
参考書は、文の要素から始まり、時制、助動詞、準動詞、関係詞と進みます。
この並びは説明の都合で決まっています。
自分が書く英文でよく使う順ではありません。
仕事のメールを書く人なら、準動詞より先に冠詞と前置詞で詰まります。
順番は、参考書ではなく自分が書く文の側から決め直してください。
決め方は、直近に書いた英文を3本持ってきて、迷った箇所に印を付けるだけで足ります。
ルールの文言を覚えようとしている
「時・条件を表す副詞節の中では未来のことでも現在形を使う」を、そのまま覚える人がいます。
覚えられたとしても、書く場面では使えません。
書く場面で必要なのは、when 節を書き始めた瞬間に手が止まらないことです。
止まらないためには、when I will get の形を見て違和感が出る状態を作ります。
違和感は例文の数でしか作れません。
覚えたかどうかを測っていない
読み返して「分かった」と感じた時点でやめると、翌週にはほぼ残らない状態です。
測り方を決めていないので、戻る日も決まりません。
測るのは誤文を選べるかどうかです
誤文と正文を並べて、どちらが正しいかと、なぜそうかを1行で言えれば通過にします。
言えないなら、その単元はもう1日ぶん必要です。
下の表に、3つの原因と最初の一手を並べておきます。
| 止まっている場所 | 何が起きているか | 最初の一手 |
|---|---|---|
| 単元の順番 | 参考書の目次のまま進めている | 自分の英文3本から順番を引き直す |
| 覚え方 | ルールの文言を暗記している | 表の1行と対の例文に置き換える |
| 測り方 | 分かった気がした段階で止めている | 誤文を選ぶ3問を先に作る |
| 置き場所 | 作った表を翌日に開けない | 英文を書く画面の隣に置く |
| 時間 | 休みの日に2時間まとめている | 20分に切って日を分ける |
覚えた表をどこに置くか決めていない
作った表の置き場所を決めていないと、翌日に開けません。
置き場所は、英文を書くときに開いている画面のすぐ隣にしてください。
メモアプリでも、スプレッドシートでも構いません。
条件は、英文を書きながら3秒で開けることだけです。
紙のノートに書くなら、書く作業の手元に出しておいてください。
1回の時間を長く取りすぎる
休みの日に2時間まとめてやる形は、ほぼ残りません。
2時間のうち、判断している時間は10分もないからです。
残りは読んでいる時間になります。
20分に切ると、読む余裕がなくなって判断だけが残ります。
時間を短く切るのは、読む工程を物理的に削るためです。
長くやりたい日は、時間を伸ばすのではなく、自分の英文を書く本数を増やしてください。
- 読み返して分かった気がした段階で止めていないか
- 誤文を見て、どこが誤りかを指さして言えるか
- その判断が3日後にも残っているか
- 残っていない単元を、戻る日として書き出しているか
英語の文法を覚える順番の一覧表|書く文から逆に決める
順番は、書く文でつまずく頻度から決めます。
下の表は、日本語を母語とする人が英文を書くときに迷いやすい順に並べたものです。
左から順に手を付けてください。
| 順 | 単元 | 迷いが出る場面 | 作る表の分かれ目 | 1回で終わるか |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 時制(現在完了と過去形) | 報告文・経歴・進捗 | いつの話として区切るか | 終わらない。3日必要 |
| 2 | 冠詞(a・the・無冠詞) | 名詞を置くたび | 相手が特定できるか | 終わらない。毎日出る |
| 3 | 前置詞(in・on・at) | 場所と時間の指定 | 面か点か範囲か | 3日必要 |
| 4 | 助動詞(can・may・must) | 依頼・許可・義務 | 誰の判断かの強さ | 1回で足りる |
| 5 | 関係代名詞(which・that・who) | 名詞の説明を足すとき | 先行詞が人か物か | 1回で足りる |
| 6 | 準動詞(不定詞・動名詞) | 動詞のあとに動詞を置くとき | 動詞ごとに決まっているか | 3日必要 |
| 7 | 受動態 | 主語を置きたくないとき | 誰がやったかを言うか | 1回で足りる |
| 8 | 仮定法 | 提案・お願い・後悔 | 現実と離すかどうか | 1回で足りる |
上から3つは、どれも毎日書く文に出てきます。
だから最初の1週間は、この3つだけに絞って構いません。
4番以降は、出てくる頻度が下がります。
頻度が下がるものを先に触ると、忘れる速度のほうが速くなります。
上から順にやる理由
順番の根拠は、書いた英文で赤が入る箇所の数です。
時制と冠詞と前置詞は、1つの段落を書くだけで何度も判断が要ります。
判断の回数が多い単元は、覚えたあとの元が取れます。
逆に仮定法は、1本の文章に1回出るかどうかです。
飛ばしてよい単元の見分け方
自分が書く英文の種類を書き出せば、飛ばせる単元が見えます。
社内の進捗報告しか書かないなら、話法の書き換えは後回しで構いません。
留学の出願文を書くなら、仮定法と分詞構文を早めに入れます。
順番は目的で変わります
だから、この表は出発点としてだけ使ってください。
1単元を何日に割るか
表の右端に、1回で終わるかどうかを入れておきました。
終わらない単元は、判断の回数が多い単元です。
時制と冠詞と前置詞は、この列が3日になっています。
3日というのは、作る日と、3日後に測る日と、外した行をやり直す日の3回です。
連続した3日でなくて構いません。
間が空いたほうが、思い出す負荷がかかって残ります。
表の順番を自分用に組み替える手順
組み替えは5分で終わります。
まず、直近に自分が書いた英文を3本開いてください。
次に、書いているときに手が止まった箇所に印を付けます。
印が2つ以上付いた単元を、表の1番目に持ってきてください。
- 直近に自分が書いた英文を3本開く
- 手が止まった箇所に印を付ける
- 印が2つ以上付いた単元を1番目に置く
- 印が付かなかった単元は最後に送る
印が1つも付かなかった単元は、いちばん後ろへ送って構いません。
英文が手元にないときは、その日の予定を3文だけ英語にすると同じことができます。
順番は自分の英文が決めます
表の1番目にある時制だけは分量が多いので、英語の時制の使い分けをAIで練習する手順の記事に単元ごと分けました。↓

英語の文法をAIで整理する1回20分の手順
1単元にかける時間は20分で固定します。
長く取ると、1日で複数単元に手を出して全部薄くなります。
配分は以下のとおりです。
| 時間 | やること | 出力の形 | AIに渡すもの |
|---|---|---|---|
| 0〜3分 | 単元を1つ決める | 単元名の1行 | なし |
| 3〜8分 | 分かれ目の表を作らせる | 3列の表 | 単元名と、判断に使いたい場面 |
| 8〜13分 | 対の例文を出させる | 誤文と正文が2本ずつ | 作った表 |
| 13〜17分 | 自分で3文書く | 自分の英文3本 | 自分の英文 |
| 17〜20分 | 表のどの行に当たるかを言う | 行番号と理由の1行 | なし |
最後の3分が、この手順の本体です。
ここを飛ばすと、AIの出力を読んだだけで終わります。
単元を1つに絞る
1回で扱うのは1単元だけにしてください。
時制と冠詞を同時に見ると、どちらの判断で迷ったのか分からなくなります。
分からないと、戻る日も決められません。
表を先に作らせる
例文より先に表を作らせるのが順番です。
例文から始めると、量が増えて読む作業になります。
表が3行で収まらないときは、単元の切り方が大きすぎます。
その場合は「現在完了と過去形」まで絞り込んでください。
絞り込んだ単元名は、そのままメモの見出しに使えます。
見出しが具体的なら、翌日に開いたときの立ち上がりも速いはずです。
自分の英文を3本だけ書く
書く文は、実際に使う場面から取ります。
架空の文だと、判断に体重が乗りません。
直近の業務メール、自己紹介、進捗の報告から選ぶのが早いです。
3本で足ります。
多く書くより照らす回数が要ります
20分をどの時間帯に置くか
時間帯は、英文を書く用事の直前に置くのが一番です。
直前に表を作れば、その日のうちに判断の場面が来ます。
英文を書く用事がない日は、朝でも夜でも差はありません。
差が出るのは、判断の場面が同じ日にあるかどうかです。
用事がない日は、過去に自分が送った英文を3本持ってきて照らしてください。
20分が取れない日の最小の形
取れない日は、5分の形に落としてください。
5分の形は、前日に作った表を開いて、自分の英文を1本だけ照らす作業です。
新しい単元には入りません。
1本でも照らせば、その単元に戻った記録として残ります。
いちばん悪いのは、20分取れないから何もしない日にすることです。
英語の文法を覚えるためのAIへの指示文5本
そのまま貼って使える指示文を5本置きます。
単元名と場面の部分だけ差し替えてください。
分かれ目の表を作らせる
次の単元について、判断の分かれ目だけを表にしてください。
単元: 冠詞のaとtheと無冠詞の使い分け
条件:
- 列は「分かれ目になる質問」「aになる」「theになる」「無冠詞になる」の4列にしてください。
- 行は5行までにしてください。
- 説明の文章は書かないでください。
- 例外は表に入れず、表の下に3つだけ箇条書きにしてください。
表の行数を制限しているのが要点です。
上限を書かないと、AIは網羅しようとして20行の表を返します。
20行の表は、翌日には開きません。
開かない表は、作っていないのと同じです。
誤文と正文を対で出させる
さきほどの表をもとに、私が間違いやすい形を6組出してください。
各組は、誤文・正文・どの行の判断を外したかの3点セットにしてください。
日本語訳は正文だけに付けてください。
誤文には、日本語を母語とする人が実際にやる間違いを選んでください。
文法用語での説明は書かないでください。
誤文を先に見せるのは、違和感を作るためです。
正文だけを並べても、自分の書き方との差が見えません。
6組という数にも理由があります。
3組だと分かれ目が1つしか出ず、10組だと読む作業に変わります。
自分の英文を表に照らさせる
私が書いた英文を3本貼ります。
それぞれについて、さきほどの表のどの行の判断が効いているかを、行番号で答えてください。
直した文は出さないでください。
私が自分で直すので、判断の行番号と、迷いやすい理由を1行だけ書いてください。
英文:
1.
2.
3.
直した文を出させないのが、この1本の狙いです。
正解を見せられると、自分で選ぶ工程が消えます。
行番号だけが返ってくる形にしておけば、自分で直す手が残ります。
直したあとに、もう一度同じ3本を投げて確かめてください。
3日後に測る3問を作らせる
この単元が身についたかを測る問題を3問作ってください。
形式は、誤文を見せて、どこが誤りかを選ばせる形にしてください。
選択肢は4つにしてください。
答えと、外したときに戻るべき表の行番号を、問題の下にまとめてください。
解説は1行までにしてください。
問題を作らせておくと、戻る日の作業が3分で済みます。
作らずに翌日を迎えると、何を測るか決めるところから始まります。
始めるところで迷うと、その日は20分では終わりません。
前日に作っておくのは、そのための段取りです。
1週間分の予定に割らせる
次の単元を、7日間に割ってください。
単元: 時制、冠詞、前置詞
条件:
- 1日20分で終わる分量にしてください。
- 同じ単元を、間を空けて2回以上出してください。
- 何日目に何を測るかを表にしてください。
- 新しい単元を足さないでください。
間を空けて2回出すよう指定するのが要点です。
指定しないと、7日で7単元に割られます。
7単元に割られた予定は、8日目に何も残りません。
新しい単元を足さないという1行も、必ず入れてください。
入れないと、AIは空いた日に別の単元を埋めてきます。
5本の使いどころを、以下のとおりまとめました。
| 指示文 | 使う場面 | 出てくるもの | 所要 |
|---|---|---|---|
| 分かれ目の表 | 単元に入る最初 | 3行から5行の表 | 3分 |
| 誤文と正文の対 | 表ができた直後 | 6組の対 | 3分 |
| 自分の英文を照らす | 自分で3文書いたあと | 行番号と理由 | 4分 |
| 3問を作らせる | その日の終わり | 4択3問と答え | 2分 |
| 7日間に割らせる | 週の初め | 7日分の表 | 3分 |
指示文を自分用に直すときの3点
5本をそのまま使っても動きますが、直すなら見る場所は3つです。
1つ目は、出力の形を指定している行になります。
「表にしてください」「列は4列です」のような指定を消すと、文章が返ってきます。
- 出力の形を指定している行(表・列数・3点セット)
- 上限を切っている行(行数・組数・例外の数)
- 禁止している行(説明を書かない・直した文を出さない)
2つ目は、上限を切っている行です。
行数・組数・例外の数の上限を消すと、量が増えて使えなくなります。
3つ目は、禁止している行になります。
「説明の文章は書かないでください」「直した文は出さないでください」の2行は、必ず残してください。
英語の文法が身についたかを判定する手順
判定は3問で足ります。
読み返して分かった気がしたかどうかでは決めません。
誤文のどこが誤りかを指さす
誤文を見せて、誤っている語を1つ選ばせます。
選べたら次へ進みます。
選べないなら、表の行が多すぎるか、例文が足りていません。
なぜ誤りかを1行で言う
理由を文法用語なしで言えるかを見ます。
「相手がどの本か分かっているから the」と言えれば通過です。
「限定用法だから」と用語で答えたときは、用語の裏に判断があるかを確かめてください。
3日後にもう一度同じ3問を出す
同じ問題を3日後に出します。
違う問題に変えると、忘れたのか、問題が難しいのかが混ざります。
- 1日目に作った3問をそのまま使う
- 選択肢の並び順も変えない
- 2回続けて通るまでは問題を作り直さない
測るなら同じ問題で測ります
2回連続で通ったら、その単元は戻る日の予定から外して構いません。
1回で外さない理由は、まぐれで通ることがあるからです。
4択の問題は、分かっていなくても当たります。
2回続けて通れば、当たりで揃う確率はかなり低いです。
下の表に、判定の結果と次の行動を並べておきます。
測る回数を記録に残す
何回目で通ったかを、表の横に書き足してください。
2回で通った単元と、5回かかった単元は、次の週の扱いが変わります。
5回かかった単元は、表の切り方が大きすぎた可能性が高いところです。
切り直してから、もう一度3問を作ります。
通ったあとにやること
2回続けて通った単元は、戻る日の予定から外します。
外したあとは、7日後に1回だけ同じ3問を出してください。
そこで通れば、その単元はもう触らなくて構いません。
外れたときは、表ではなく例文の側を足します。
表を直すのは、3問のうち2問以上を外したときだけです。
| 3問の結果 | 状態の見立て | 次にやること | 戻る日 |
|---|---|---|---|
| 3問通る | 分かれ目を選べる | 別の単元へ進む | 7日後に1回だけ |
| 2問通る | 表は作れている | 外した行の例文を3本足す | 翌日 |
| 1問以下 | 表が大きすぎる | 単元をさらに半分に割る | 当日もう1回 |
英語の文法でAIに任せてはいけない3つ
AIに渡していい作業と、渡すと止まる作業があります。
線引きを3つに分けます。
判断そのもの
どちらが正しいかを選ぶ工程は、自分でやってください。
選んだあとに合っているかを確かめる相手としてAIを使います。
順番を逆にすると、判断の回数がゼロのまま日数だけ進みます。
覚える単元の決定
何から覚えるべきかは、自分が書く文からしか決まりません。
AIに聞くと、一般的な学習順が返ってきます。
一般的な順は、参考書の目次と同じものです。
自分の英文3本を見て決めるほうが、はるかに速く決まります。
例外の網羅
例外を全部出させると、表が使えなくなります。
3つまでと上限を切ってください。
例外は、自分の文で実際に出てきたときに足せば間に合います。
- 例外は表の行に入れず、表の下に3つまで
- 自分の文に出てこない例外は書き足さない
- 4つ目が出てきたら、いちばん古い1つを消す
例外を足すときも、表の行は増やさないでください。
表の下に箇条書きで3つまで、という形を守ります。
守らないと、表と例外の区別がつきません。
下の表で、渡すものと渡さないものを分けておきます。
線引きの基準は1つだけです。
自分の判断の回数が減る作業は、渡してはいけません。
- 渡していい=整理・並べ替え・数を増やす作業
- 渡してはいけない=どちらが正しいかを選ぶ作業
- 渡してはいけない=何から覚えるかを決める作業
整理・並べ替え・数を増やす作業は、渡しても判断の回数は減りません。
選ぶ作業と、決める作業は、渡した瞬間に回数がゼロになります。
| 作業 | AIに渡すか | 理由 |
|---|---|---|
| 分かれ目の表を作る | 渡す | 整理の手間が大きく、正解が1つに決まる |
| 誤文と正文を並べる | 渡す | 数が要る作業で、自分では偏りが出る |
| どちらが正しいかを選ぶ | 渡さない | この工程が練習そのもの |
| 覚える単元を決める | 渡さない | 自分の書く文しか根拠にならない |
| 例外を全部集める | 渡さない | 表が使えなくなる |
英語の文法を7日間で回す表
7日間の型を1つ置きます。
扱う単元は3つだけにしてあります。
| 日 | 20分の中身 | 測るもの | 新しい単元 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 時制の表と例文を作る | なし | 時制 |
| 2日目 | 冠詞の表と例文を作る | なし | 冠詞 |
| 3日目 | 1日目の3問を解く。外した行の例文を足す | 時制の3問 | 足さない |
| 4日目 | 前置詞の表と例文を作る | 冠詞の3問 | 前置詞 |
| 5日目 | 自分の英文3本を3単元の表に照らす | なし | 足さない |
| 6日目 | 3単元の3問をまとめて解く | 9問 | 足さない |
| 7日目 | 2回続けて外した行だけやり直す | 外した分だけ | 足さない |
新しい単元を足すのは4日目までで止めます。
5日目以降に単元を足すと、測る対象が増えて回りません。
3単元より増やさない理由
1週間で戻れる回数には上限があります。
3単元なら、それぞれ2回は戻れる計算です。
5単元に広げると、戻るのが1回ずつになります。
1回では、3日後の判定が通りません。
8日目以降の進め方
8日目からは、通った単元を外して、空いた枠に次の単元を入れます。
表の順番でいえば4番の助動詞からになります。
- 通った単元=表から外して枠を空ける
- 通らなかった単元=そのまま翌週にも残す
- 空いた枠=表の次の順番の単元を入れる
- 1週間で扱う単元は3つまで(増やさない)
週の切り替えのときだけ、表を上から見直してください。
見直しは3分で足ります。
印が増えた単元があれば、順番を入れ替えてください。
通らなかった単元は、そのまま次の週にも残してください。
残す判断が積み上がりを作ります
1日抜けたときの戻し方
予定が1日抜けても、抜けた日を足して後ろにずらさないでください。
ずらすと、測る日が遠のいて判定が効かなくなります。
- 1日抜けた=その日の予定から入る(後ろにずらさない)
- 2日以上抜けた=7日の型を1日目から引き直す
- 抜けた単元は翌週の空いた枠に入れ直す
抜けた日の作業は捨てて、その日の予定から入るのが正解です。
捨てた単元は、翌週の空いた枠に入れ直せば間に合います。
2日以上抜けたときは、7日の型を1日目から引き直してください。
途中から拾うより、そのほうが結局速く終わります。
戻る日の間隔をもっと細かく組みたいときは、英語の復習の間隔をAIで設計する手順の記事を見てください。↓

英語の文法の覚え方でよくある失敗と直し方
ここまでの手順で、実際に出やすい失敗を6つ挙げます。
表を作って満足する
表ができた時点で終わりにする形です。
表は道具であって、成果ではありません。
作った日に自分の英文3本を照らすところまでを1セットにしてください。
照らす作業は3分で終わります。
終わらないときは、表の行が多すぎるという合図です。
AIの出力をそのまま保存する
出力を全部残すと、読み返す量が増えて戻れなくなります。
残すのは表の3行と、誤文の3組だけです。
削る作業を面倒がると、翌週に開かなくなります。
- 残す=表の3行から5行
- 残す=誤文と正文の3組
- 残す=3日後に解く3問
- 捨てる=解説の文章・網羅された例外・例文の山
削る基準は、迷った箇所かどうかです。
迷わなかった行は、その場で消してかまいません。
単元を大きく取りすぎる
「時制」でひとまとめにすると、表が10行を超えます。
「現在完了と過去形」まで割ってください。
割る目安は、表が3行から5行で収まるかどうかです。
収まらない単元は、名前が大きすぎます。
「前置詞」ではなく「時間のin・on・at」まで割ってください。
測る問題を毎回変える
問題を変えると、忘れたのか難しかったのかが分かりません。
同じ3問を3日後に出してください。
変えるのは、2回続けて通ったあとにします。
- 1回目=作った日の翌日か3日後に解く
- 2回目=1回目から3日後に、同じ問題で解く
- 2回続けて通ったら、問題を新しく作る
同じ問題を出すのは、記憶の残り方を測るためです。
難易度を変えると、測っているものが変わります。
用語で答えて通過にする
「完了用法だから」と答えて通過にすると、書く場面では止まります。
用語を使わずに言い直せるかまで確かめてください。
言い直せないときは、例文が足りていません。
足すのは3本で足ります。
足したあと、もう一度用語なしで言い直してみてください。
自分の英文を書かない
AIの例文だけで済ませる形です。
例文は他人の場面なので、判断に体重が乗りません。
- AIの例文=違和感を作るために読む
- 自分の英文=判断を通すために書く
- この2つは役目が違う
3本でいいので、自分が実際に送る文を書いてください。
- 業務のメールの1文
- 自己紹介の1文
- その日の予定を伝える1文
題材は、この3つから選べば足ります。
毎回同じ種類でかまいません。
同じ種類のほうが、前回との差が見えます。
表を作る単元を毎回変える
毎日ちがう単元の表を作る形は、作業としては進んで見えます。
ただし測る日が来ないので、7日たっても①の状態から動きません。
新しい表を作る日は、7日のうち4日までにしてください。
残りの3日は、作った表に戻る日として空けておきます。
- 表を作った日に、自分の英文3本を照らしたか
- 残す分量を表3行と誤文3組に削ったか
- 表が5行を超えていないか
- 3日後に同じ問題を出したか
- 用語を使わずに理由を言えたか
英語の文法の覚え方によくある質問
英語の文法は参考書を1冊終わらせるべきですか?
終わらせる必要はありません。
参考書は、表を作るときの確認先として使うほうが向いています。
通読より、単元を引いて読む使い方です。
- 通読する=しない
- 引いて読む=表を作るとき・辞書と照らすとき
- 買い替える=いま持っている1冊で足りる
1冊を最後まで読み切った経験が、書く力になった人はほとんどいません。
文法用語は覚えなくてもいいですか?
用語は、調べるときの索引として最低限だけ覚えます。
「関係代名詞」と言えれば該当ページを引けます。
それ以上の定義の暗記は、書く力には直結しません。
- 覚える=単元名(索引として引ける程度)
- 覚えない=定義の文言
- 覚えない=用法の分類名
用語が出てこないときは、自分の言葉で「名詞を説明する形」と書いておけば足ります。
AIの答えが間違っていたらどうしますか?
表の1行に落とし込んだ時点で、辞書の文法ページと照らしてください。
照らす先は、この記事の参考文献に挙げたページで足ります。
違っていたら、そのまま表を直します。
- 表の1行ができた時点で辞書の文法ページと照らす
- 例文は、辞書に載っている形と同じ形かを見る
- 違っていたら、辞書の側を採る
照らす作業は1分で終わります。
終わらないときは、表の行が多すぎます。
1日20分より多くできる日はどうしますか?
同じ単元を2回やるのではなく、自分の英文を書く本数を3本から6本に増やしてください。
増やすのは判断の回数の側です。
読む量を増やしても、翌日に残りません。
- 増やす=自分で書く英文の本数(3本から6本へ)
- 増やさない=読む量
- 増やさない=1日に扱う単元の数
時間が余る日は、次の単元に進むより、前の単元の3問を先に解いてください。
中学の文法からやり直すべきですか?
表を作ろうとして3行にできない単元があれば、そこはやり直しの対象になります。
全部を最初から戻す必要はありません。
止まった単元だけを戻すほうが速いです。
- 戻る=表が3行にできなかった単元
- 戻る=誤文の理由が言えなかった単元
- 戻らない=一度3問が通った単元
中学の範囲かどうかは、判断の基準になりません。
試験対策と同じやり方でいいですか?
測り方だけ変えてください。
試験なら4択で選べれば足りますが、書く力なら自分の文で使えるかまで見ます。
表と例文の作り方は同じで構いません。
- 試験対策=4択で選べれば通過にする
- 書く力=自分の文で使えるかまで見る
- 共通=表の作り方と誤文の対の作り方
試験が近い時期は、4択の通過だけで進めてかまいません。
終わったあとに、自分の文で使う工程へ戻してください。
英語の文法の覚え方に1日どれくらい必要ですか?
1単元20分です。
取れない日は5分の形に落として、前日の表に戻ってください。
大事なのは、1日の長さより、同じ単元に戻った回数になります。
英語の文法の覚え方は独学で足りますか?
表を作って例文で確かめる工程は、独学で足ります。
人が要るのは、自分の英文が自然に聞こえるかを判定してもらう場面です。
その判定は、文法の判断とは別の話になります。
- 独学で足りる=表を作る・例文を並べる・3問で測る
- 人が要る=自分の英文が自然に聞こえるかの判定
- 人が要る=話す速さと間の取り方
判定を頼む相手がいないときは、そこだけ後回しにしてください。
文法の判断は、それとは関係なく積み上がります。
覚えた表はどのくらい残しておきますか?
2回続けて3問が通った単元の表は、消して構いません。
消すのが不安なら、別のファイルに移してください。
手元に残すのは、いま戻る予定がある単元の表だけです。
- 残す=戻る予定がある単元の表
- 移す=2回続けて通った単元の表
- 消す=作ったが一度も戻らなかった表
手元の表が5枚を超えたら、どれかが止まっている合図です。
表は手で書くべきですか?
手で書くかどうかは、翌日に開ける置き場所かどうかで決めてください。
開ける場所なら、どちらでも差は出ません。
ただし、AIの出力をそのまま貼り付けるのは避けてください。
自分の言葉に縮める工程が、表を使える形にします。
- 手書き=翌日に開ける場所にあるなら可
- 画面=英文を書く画面の隣なら可
- 禁止=AIの出力をそのまま貼り付けた形
縮める工程に3分かければ、その表は1週間使えます。
単元を3つ同時に進めてもいいですか?
7日間の型では、4日目までに3単元まで広げています。
同時に作るのは1日1単元です。
測る日が重なるのは構いません。
- 作る=1日1単元まで
- 測る=1日に3単元分まで重ねてよい
- 新しく作るのは7日のうち4日まで
測るだけなら、3単元でも10分で終わります。
作る作業と測る作業を、同じ重さで考えないでください。
英文を書く用事がない人はどうしますか?
用事は作れます。
自分の1日を3文で英語にするだけで、時制と冠詞と前置詞の判断が全部出てきます。
題材がないという状態は、ほぼ起きません。
- 今日やったことを1文
- 明日やることを1文
- 今いちばん困っていることを1文
この3文で、時制と冠詞と前置詞の判断が同時に出てきます。
英語の学習で参考にした文献
- English Grammar Today(Cambridge Dictionary 公式)
- Present perfect simple (I have worked)(Cambridge Dictionary 公式)
- Past simple (I worked)(Cambridge Dictionary 公式)
- Verbs: basic forms(Cambridge Dictionary 公式)
- Prompt engineering(OpenAI 公式ドキュメント)
あわせて読みたい記事を1本置きます。
同じ考え方を句動詞に当てたものが、英語の句動詞の覚え方をAIで整理する手順の記事です。↓

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