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英文法チェックをAIでやる手順|間違いの種類別に指示文を分ける

英文法チェックをAIでやっているのに、同じ間違いが毎回出てくる人がいます。

原因は、投げ方の側にあります。

「この英文を直して」とだけ投げると、直った英文だけが返ってきます。

直った英文を読んでも、自分が何を間違えたのかは手元に残りません。

間違いの種類ごとに指示文を分けると、直すたびに件数が減っていきます。

この記事では、種類の分け方、種類別の指示文9本、出力形式を固定する4列の表、自分の癖を数える手順を置きます。

英作文の添削全般ではなく、文法の誤りを見つけて減らす部分だけに絞ります。

TOC

【結論】英文法チェックをAIでやるなら、間違いの種類ごとに指示文を分けます

英文法チェックの指示文は、1本にまとめず、間違いの種類ごとに分けます。そして出力の形を4列の表に固定します。

理由は3つあります。

1つ目は、種類を指定しないと、AIが見る場所を毎回勝手に選ぶことです。

ある回は冠詞を全部拾い、次の回は冠詞を素通りして語順だけを直します。

同じ英文を渡しても指摘の数が変わるので、前回より減ったのかどうかが分かりません。

2つ目は、直った英文だけを受け取ると、直された箇所が目に入らないことです。

全文がきれいになって返ってくるので、どこが変わったのかを探す作業が自分に残ります。

その探す作業を飛ばした瞬間に、そのやり取りは学習ではなく清書になります。

3つ目は、種類のラベルが付いて初めて、自分の間違いを数えられることです。

「冠詞が今週14件、時制の一致が2件」と出た人は、来週の練習で何をやるかが自動的に決まります。

ラベルが無い状態では、「なんとなく文法が弱い」から先へ進めません。

この記事の手順は、種類を分ける・形を固定する・件数を数える、の3つだけでできています。

英文法チェックが身につかない原因は「直して」の6文字にあります

「直して」は、AIにとって範囲が広すぎる指示です。

語彙を自然な言い回しに変えることも、文を2つに割ることも、丁寧さの度合いを上げることも「直す」に含まれます。

文法の誤りだけを見てほしいのに、文体まで書き換えられて返ってくるのはこのためです。

しかも、書き換えの量が多いほど、元の間違いは見えなくなります。

生成される答えが毎回同じにならないことは、提供元の開発者向けドキュメントにも書かれています。

Because the content generated from a model is non-deterministic, prompting to get your desired output is a mix of art and science.

OpenAI「Text generation」のドキュメントより(2026年9月16日に確認)

出力が毎回同じにならない、と提供元自身が書いています。

だからこそ、こちら側で形を固定する指示を書く必要があります。

同じドキュメントには、出力をJSONの形に決め打ちできる仕組み(Structured Outputs)も紹介されています。

ふだんのチャット画面でそこまでやる必要はありませんが、考え方は同じです。

形を決めないと、形は毎回変わります。

「直して」から出てくる答えが、学習に向かない3つの形

  • 全文差し替え型:直った英文が1つ返ってくるだけ。どこが変わったかを自分で探す作業が残ります
  • お世辞つき総評型:「よく書けています」で始まり、指摘が2件で終わります。残りの誤りは黙って直されています
  • 文体改造型:文法は合っているのに、より自然な言い方へ丸ごと置き換えられます。誤りと好みの区別が消えます

3つとも、英文としては良くなっています。

良くなっているのに、次に同じ文を書いたときの結果が変わりません。

変わらない理由は、直された理由が1行も残っていないからです。

日本語話者の英文法チェックで出る間違いは8種類|見分け方の表

種類を分けるといっても、無限に細かくする必要はありません。

日本語を母語とする書き手の答案では、次の8つでほとんどが説明できます。

ラベルは英字3文字にしておくと、あとで数えるときに楽です。

ラベル種類出やすい形(誤→正)日本語側の原因
ART冠詞I went to station. → I went to the station.日本語に冠詞という部品が無い
NUM単数と複数There are three book here. → three books日本語の名詞は数で形が変わらない
CNT可算と不可算I have many informations. → much information「情報」を1つ2つと数える発想が日本語にある
SEQ時制の一致He said he is busy. → He said he was busy.日本語は主節に合わせて従属節の時制を動かさない
PRP前置詞We arrived to the airport. → arrived at the airport助詞と前置詞が1対1で対応していない
VT自動詞と他動詞I discussed about the plan. → I discussed the plan.「〜について話し合う」の「について」を訳し込んでしまう
ORD語順I know what is this. → I know what this is.疑問文の語順を、埋め込んだ先でもそのまま使う
REL関係詞The book which I bought it was new. → which I bought was new関係詞が目的語の役をしていることが見えない

この8つは、どれも「英語の知識が足りない」から起きているわけではありません。

日本語の構造をそのまま英語に乗せたときに、必然的にずれる場所です。

だから、説明を読んで納得しても、書くときにまた出ます。

出るたびに種類のラベルを付けて数えることが、いちばん速い手当てになります。

8種類を、さらに2つのグループに分けておく

8つは、性質で2つに割れます。

グループ入る種類特徴減らし方
部品グループART・NUM・CNT・PRP語そのものは合っていて、付ける部品を落としている件数を数えて、頻出の語だけを覚え直す
構造グループSEQ・VT・ORD・REL文の組み立て方がずれている1文を書き直させて、同じ形の例文を2つ作らせる

部品グループは、数えるだけで減ります。

自分が落としている冠詞のパターンは、10個くらいに固まっているからです。

構造グループは、数えても減りません。

こちらは、同じ形の文を自分で3回書くところまでやって、やっと動きます。

英文法チェックの出力形式を4列の表に固定する

ここがこの記事の中心です。

AIに返させる形を、次の4列に固定します。

列入れるものこの列がある理由
①元の文自分が書いた英文を、直さずそのまま自分の書き方を目で見るため。ここを省くと差が消える
②直した文誤りの箇所だけを直した英文文体まで変えさせない。変更は最小にする
③種類ラベルART・NUM・CNT・SEQ・PRP・VT・ORD・REL のどれか数えるため。ラベルが無いと集計できない
④理由日本語で1行。40字以内長い解説は読まれない。1行なら毎回読める

4列にする理由は、そのまま表計算ソフトへ貼れるからです。

貼れる形で受け取ると、1週間分を溜めて数える作業が数分で終わります。

逆に、説明文の形で返ってくると、溜める気が起きません。

形を決めるときに効くのが、指示文の中に見本を1つ入れておくことです。

これは、開発元のドキュメントでも推されている書き方です。

Examples are one of the most reliable ways to steer Claude’s output format, tone, and structure. A few well-crafted examples (known as few-shot or multishot prompting) improve accuracy and consistency.

Anthropic「Prompting best practices」より(2026年9月16日に確認)

同じページには、見本は3つから5つ入れるのがよいとも書かれています。

出力形式と制約は具体的に指定すること、という一文も同じページにあります。

別の提供元のドキュメントでも、指示文の組み立て方は同じ方向です。

OpenAIのプロンプト設計のページでは、指示を書く側のメッセージを Identity・Instructions・Examples・Context の順に並べる型が示されています(2026年9月16日に確認)。

役割を書き、やることとやらないことを書き、見本を置き、材料を最後に置く、という並びです。

この記事の指示文も、全部この並びで書いてあります。

指示文の最後に必ず置く3行

  • 褒め言葉と総評は書かない:「よく書けています」で始まると、指摘の件数が減ります
  • 文体の好みによる書き換えはしない:文法の誤りだけを対象にします
  • 判断できない箇所は「判断できない」と書く:無理に直させると、正しい文が誤りとして並びます

3行目が、いちばん大きな差になります。

指摘を出せと言われると、出せるものを探しにいく挙動が出るからです。

逃げ道を先に用意しておくと、無理な指摘が減ります。

英文法チェックの指示文9本(そのままコピーできます)

1本目が土台です。2本目から8本目は、種類を1つに絞った版です。

毎回8種類すべてを見せる必要はありません。

まず1本目を3日回し、いちばん件数が多い種類が分かってから、その種類の1本に移ります。

1本目:8種類まとめて、4列の表で出させる(土台)

あなたは英文法の校正役です。日本語話者が書いた英文を見ます。

やること
・私が渡す英文から、文法上の誤りだけを抜き出す
・1件につき1行で、次の4列の表にする
  ①元の文(私が書いたまま。直さない)
  ②直した文(誤りの箇所だけを直す。最小の変更にする)
  ③種類ラベル(下の8つから1つだけ選ぶ)
  ④理由(日本語で1行、40字以内)

種類ラベルの一覧
ART=冠詞 / NUM=単数と複数 / CNT=可算と不可算 / SEQ=時制の一致
PRP=前置詞 / VT=自動詞と他動詞 / ORD=語順 / REL=関係詞

表の見本(この形をそのまま守る)
| 元の文 | 直した文 | 種類 | 理由 |
| I went to station. | I went to the station. | ART | 特定できる場所なので the が要る |
| He said he is busy. | He said he was busy. | SEQ | 主節が過去なので従属節も過去にする |

やらないこと
・褒め言葉と総評は書かない
・文体の好みによる書き換えはしない
・8つのラベルに入らないものは表に出さず、表の下に「分類外」として別に3件まで書く
・判断できない箇所は「判断できない」と書く

表の後に、種類ラベルごとの件数だけを1行で書く。

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

見本の2行を消さないでください。

この2行があるかないかで、返ってくる形の安定が変わります。

最後の「件数だけを1行」も残してください。

この1行が、あとで自分の癖を数えるときの材料になります。

2本目:冠詞(ART)だけを見させる

あなたは英文法の校正役です。今回は冠詞だけを見ます。

やること
・a / an / the の誤り、および冠詞を落としている箇所だけを抜き出す
・1件につき1行で、次の4列の表にする
  ①元の文 ②直した文 ③理由(40字以内) ④その冠詞が要る条件を一言で

さらに、表の後に次の3つを書く
1. 落とした冠詞を「the を落とした / a を落とした / 余計に付けた」の3つに分けて件数を出す
2. いちばん多かった型について、同じ条件で使う短い例文を3つ作る
3. その例文の冠詞を空欄にした穴埋め問題を3問作り、答えは最後にまとめて置く

やらないこと
・冠詞以外の誤りには触れない(見つけても書かない)
・文体の書き換えはしない
・判断が割れる箇所は「揺れる」と書き、両方の言い方を並べる

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

冠詞は、指摘を読むだけでは減りません。

だから、この指示文には穴埋め問題を作らせる行を入れてあります。

自分で埋める作業が入ると、次に書くときの手が変わります。

3本目:単複と可算不可算(NUM・CNT)だけを見させる

あなたは英文法の校正役です。今回は名詞の数だけを見ます。

対象にするもの
・単数と複数の形が合っていない箇所(NUM)
・数えられない名詞を数えている箇所、および数の量を表す語の誤り(CNT)
  例:many information / a few water / two advices

出力
・1件につき1行で、4列の表にする
  ①元の文 ②直した文 ③NUM か CNT か ④理由(40字以内)
・表の後に、私が間違えた不可算名詞を一覧にして、それぞれの「数えたいときの言い方」を1つずつ書く
  例:information → two pieces of information

やらないこと
・冠詞の誤りには触れない
・文体の書き換えはしない
・判断できない箇所は「判断できない」と書く

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

不可算名詞は、覚える対象が有限です。

自分が間違えたものだけを集めると、たいてい20語に届きません。

一般的な不可算名詞リストを暗記するより、こちらのほうが早く終わります。

4本目:時制の一致(SEQ)だけを見させる

あなたは英文法の校正役です。今回は時制だけを見ます。

対象にするもの
・主節と従属節の時制がそろっていない箇所
・過去の話の中で現在形が混ざっている箇所
・完了形と過去形の使い分けを外している箇所

出力
・1件につき1行で、4列の表にする
  ①元の文 ②直した文 ③SEQ ④理由(40字以内)
・表の後に、その文の時間関係を次の形で図にする
  「いつの話か → 何が先に起きたか → 何が後か」を矢印1本で書く
・最後に、時制を変えないほうがよい例外に当たる箇所があれば、その理由を1行で書く

やらないこと
・名詞と冠詞の誤りには触れない
・文体の書き換えはしない
・判断できない箇所は「判断できない」と書く

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

時制の一致には、動かさないほうがよい場合があります。

今も変わらない事実や、いま続いている状態を言うときです。

だから、この指示文には例外を書かせる行を入れてあります。

例外を書かせずに一律で直させると、正しい文まで過去形に倒されます。

5本目:前置詞(PRP)だけを見させる

あなたは英文法の校正役です。今回は前置詞だけを見ます。

対象にするもの
・前置詞の選び方の誤り
・前置詞が要らない箇所に付けている、または要る箇所で落としている

出力
・1件につき1行で、4列の表にする
  ①元の文 ②直した文 ③PRP ④理由(40字以内)
・理由の列には、必ず「どの語とセットで決まるのか」を書く
  例:arrive は at / in とセット。to は取らない
・表の後に、私が間違えた組み合わせを「動詞+前置詞」「名詞+前置詞」「形容詞+前置詞」の3つに分けて並べる
・最後に、その組み合わせを使った短い例文を、1組につき1つ作る

やらないこと
・前置詞以外の誤りには触れない
・文体の書き換えはしない
・判断できない箇所は「判断できない」と書く

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

前置詞は、単独では覚えられません。

相棒の語とセットで決まるからです。

だから理由の列で、どの語とセットなのかを毎回書かせます。

6本目:自動詞と他動詞(VT)だけを見させる

あなたは英文法の校正役です。今回は動詞の取り方だけを見ます。

対象にするもの
・他動詞なのに前置詞を挟んでいる箇所(例:discuss about)
・自動詞なのに目的語を直接置いている箇所
・目的語を2つ取れない動詞に2つ置いている箇所

出力
・1件につき1行で、4列の表にする
  ①元の文 ②直した文 ③VT ④理由(40字以内)
・表の後に、対象になった動詞を一覧にして、それぞれ次の3つを書く
  1. 後ろに何を置くか(目的語 / 前置詞+名詞 / that節 / to不定詞)
  2. 日本語の訳に引っ張られて間違えやすい点
  3. 正しい形の短い例文を1つ

やらないこと
・動詞の取り方以外の誤りには触れない
・文体の書き換えはしない
・判断できない箇所は「判断できない」と書く

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

この種類は、日本語の訳が原因でずれます。

「〜について話し合う」の「について」を、そのまま about にしてしまう形です。

だから2番目に、日本語訳のどこに引っ張られたのかを書かせます。

そこが言語化されると、同じ動詞で二度目が出にくくなります。

7本目:語順と関係詞(ORD・REL)だけを見させる

あなたは英文法の校正役です。今回は文の組み立てだけを見ます。

対象にするもの
・埋め込まれた疑問文の語順(例:I know what is this.)
・副詞や頻度を表す語の置き場所
・関係詞の選び方と、関係詞節の中に余計な代名詞が残っている箇所

出力
・1件につき1行で、4列の表にする
  ①元の文 ②直した文 ③ORD か REL か ④理由(40字以内)
・表の後に、直した文を意味のかたまりごとに縦に並べ、右に直訳を置く
・最後に、同じ組み立ての短い例文を2つ作り、日本語訳を付ける

やらないこと
・語順と関係詞以外の誤りには触れない
・文体の書き換えはしない
・判断できない箇所は「判断できない」と書く

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

構造グループは、直された文を読むだけでは残りません。

同じ形の例文を2つ作らせて、自分でもう2つ書くところまでが1セットです。

8本目:直す前に、自分で直させる(穴埋めに変換する)

これから渡す英文には、文法上の誤りが何件か含まれています。

やること
1. 誤りのある文だけを抜き出し、誤りの箇所を ____ に置き換えて出す
2. 各問の右に、種類ラベルだけを書く(ART / NUM / CNT / SEQ / PRP / VT / ORD / REL)
3. 正解と理由は、いちばん最後にまとめて置く。途中には書かない
4. 問題は出てきた順に並べ、番号を振る

条件
・答えを先に見せない
・誤りが無い文は問題にしない
・1文に2か所の誤りがあるときは、2問に分ける

私が書いた英文:
(このあとに貼り付けます)

正解を先に見ると、その場で納得して終わります。

埋めてから答え合わせをすると、埋められなかった問だけが残ります。

残ったものが、次に覚えるものです。

私が指導の場で使う順番も、この8本目が最後です。

9本目:1週間分をまとめて渡し、自分の癖を数えさせる

これから、1週間分の英文法チェックの記録を渡します。
1行が1件で、列は「日付 / 元の文 / 直した文 / 種類ラベル / 理由」です。

出してほしいもの
1. 種類ラベルごとの件数を、多い順の表にする
2. 上位3つについて、同じ誤りが何回繰り返されているかを数える
   (同じ語・同じ組み合わせで繰り返しているものを、まとめて数える)
3. 上位3つそれぞれについて、繰り返しの中心になっている語を最大5つ挙げる
4. 来週の練習を3つだけ決める。1つは書く練習、1つは覚える練習、1つは読み直す練習にする
5. 最後に、件数が0件だった種類を並べる

条件
・件数は必ず数字で出す。「多い」「少ない」で書かない
・記録に無いことは書かない
・私の英語力の総合評価はしない

記録:
(このあとに貼り付けます)

5番の「0件だった種類」は、必ず出させてください。

0件には2つの意味があるからです。

本当に出ていないのか、その形の文を1度も書かなかったのか、のどちらかです。

後者なら、その形の文を書く課題を自分に出す必要があります。

英文法チェックの結果を溜めて、自分の癖を数える手順

4列の表で受け取る本当の目的は、溜めることです。

1回分の指摘は、読んだ翌日に消えます。

1週間分を並べると、同じ語が何度も出ていることが目で見えます。

溜め先は、表計算ソフトのシート1枚で足ります。

手順やることかかる時間切り上げる合図
1その日の英文を80〜150語だけ書く。日記でも返信文でもよい10分語数が届いたら止める
21本目の指示文に貼り、4列の表を出させる1分表の形が崩れたら、指示文をもう一度貼り直す
3表を、日付を足してシートへ貼る1分貼るだけ。読み込まない
4いちばん件数が多かった種類の指示文(2〜7本目)を1本だけ回す5分2つ以上の種類に手を出さない
58本目で穴埋めに変換し、自分で埋める5分埋められなかった問だけをメモする
6週末に9本目で1週間分を数えさせる3分来週の練習3つが出たら止める

1日25分、週末に3分です。

この型でいちばん抜けやすいのは、手順3の「貼る」です。

貼らずに画面で読んで終わると、9本目が動きません。

9本目が動かないと、この記事の型は途中で切れます。

シートの列は5つだけにする

列を増やすと、貼る作業が面倒になって続きません。

  • A列:日付(後で週ごとに切るために使います)
  • B列:元の文(自分が書いた英文そのまま)
  • C列:直した文
  • D列:種類ラベル(ART・NUM・CNT・SEQ・PRP・VT・ORD・REL のどれか)
  • E列:理由(1行だけ)

D列だけを見れば、その週の自分が分かります。

私が指導の場で見てきた範囲では、D列の上位2つで全体の6割前後を占める人が多いです。

つまり、手当てする対象は2つに絞れます。

英文法チェック専用ツールと汎用AIの向き不向き|公式の記載で切り分ける

専用ツールと汎用AIは、返してくるものが違います。

どちらが優れているかではなく、役割が別だと考えるほうが噛み合います。

ここでは、公式のヘルプページに書かれていることだけを材料にします。

Googleドキュメントのヘルプには、次の一文があります(2026年9月16日に確認)。

候補は入力テキストに基づいており、Google の見解を述べるものではありません。

Googleドキュメント エディタ ヘルプ「Google ドキュメントでスペルや文法をチェックする」より

候補を出す仕組みであって、理由を説明する仕組みではない、という位置づけです。

同じページには、スペルと文法の訂正案が使える言語として、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・イタリア語の6つが挙げられています。

操作についても、候補を「変更」するか「無視」するかを選ぶ形だと書かれています。

Microsoftのヘルプページにも、同じ性質の説明があります。

Microsoft エディターについて、「エディターは検出した問題に下線を引きます。下線が引かれた単語またはフレーズを選択して、提案を受け入れるかどうか決めます。」と書かれています(2026年9月16日に確認)。

同じページでは、20を超える言語に対応するサービスだと説明されています。

無料のMicrosoftアカウントで文法とスペルの基礎が使え、Microsoft 365 のサブスクリプションでは明快さ・簡潔さ・形式性・ボキャブラリの提案まで広がる、とも書かれています。

つまり、専用ツール側が提供しているのは「下線」と「提案」と「受け入れるかどうかの判断」です。

種類ラベルを付けて件数を数えることは、ここには含まれていません。

見るところ文法チェック専用ツール汎用AI(チャット画面)
返ってくるもの下線と訂正候補。受け入れるか無視するかを選ぶ形こちらが指定した形。表にも穴埋め問題にもできる
理由の説明短い名称が付く程度で、日本語1行の理由は出ない理由の列を指定すれば毎回付く
種類のラベル付け自分で決めたラベル体系は使えない8種類のラベルを渡して分類させられる
出力形式の指定できない(画面の形が決まっている)できる。表計算へ貼れる形で受け取れる
働くタイミング書いている最中にその場で出る書き終わってから貼る
誤りでないものを指摘する可能性候補を無視する操作が用意されている指示文に「判断できない」の逃げ道を入れて減らす
向いている場面メールや投稿を出す直前の取りこぼし拾い学習として、間違いを種類別に減らしたいとき

私の使い分けは単純です。

出すものは専用ツールで最後に通し、学習の材料にするものは汎用AIに4列の表で出させます。

片方だけにすると、取りこぼしが増えるか、記録が残らないかのどちらかになります。

書いた文章が送信される範囲は、ヘルプに書いてある

仕事の文面を扱うなら、ここは読んでから決めるところです。

Microsoftのヘルプページには、Microsoft Edge のエディターについて、入力したテキストをクラウドのサービスへ送って処理する、と書かれています(2026年9月16日に確認)。

同じ箇所に、スペルチェックと文法チェックのために送られたテキストは保存されず処理後に削除される、とも書かれています。

さらに、設定で「基本」を選ぶとデバイス上だけでスペルチェックを行い、クラウドへは送らないと書かれています。

この3つは、どれもヘルプページに日本語で書いてあります。

使うサービスを決める前に、その1ページを読むだけで判断できます。

英文法チェックをAIに任せてはいけない範囲|英語講師としての観察

ここからは、私が指導の場で見てきたことを書きます。

AIに任せてよいのは、書かれた英文の中で完結する判断だけです。

書かれていない意図は、AIの側にも材料がありません。

任せてよいもの任せてはいけないもの任せてはいけない理由
冠詞や前置詞の形の誤りどちらの意味で書きたかったのかの判定書き手の意図は英文の外にあり、材料が無い
単複と可算不可算の形その場面でその言い方が失礼かどうか相手との関係が英文に書かれていない
時制のそろえ方事実関係が正しいかどうか文法の校正と事実確認は別の作業
語順と関係詞の組み立て自分の英語力の点数付け採点の根拠が無く、同じ文でも答えが動く
同じ形の例文を作ること今日やるべき学習の全体設計その人の予定と目的を知らないまま答えが出る

右の列に手を出させると、答えは出てきます。

ただし、その答えは材料の無い場所から出てきた答えです。

私が生徒の英文を見るときも、意図が読めない箇所は必ず本人に聞きます。

聞かずに直すと、書き手が言いたかったことが消えた英文が残ります。

オーストラリアで書いた英文が、文法は合っていたのに伝わらなかった話

私が初めて海外で働いたのは、オーストラリアです。

そこで書いた短い連絡文が、文法としては1か所も間違っていないのに、意図どおりに受け取られませんでした。

原因は、依頼のつもりで書いた文が、指示として読まれたことでした。

文法チェックにかけても、この種のずれは出てきません。

誤りが無い文だからです。

だから私は、文法の校正と、伝わり方の相談を、別々の作業として分けています。

この記事で扱っているのは、前者だけです。

30歳・英検3級から始めた人間が、いちばん減らせたのは冠詞でした

私が英語をやり直したのは30歳で、そのときは英検3級でした。

その後、語学学校、ワーキングホリデー、大学という3つの形で海外にいました。

3つを通して、書いた英文が読みやすくなった時期には、共通点がありました。

文法書を最初から読み直した時期ではありません。

自分が返却された答案の赤字を、種類ごとに数えた時期でした。

数えると、赤字の半分近くが冠詞だと分かりました。

そこからは、冠詞だけを見て書き直す作業を毎日やりました。

いま思えば、あれは手作業でやっていた1本目と2本目の指示文です。

AIが短くしてくれるのは、この「数える」までの時間です。

手で数えると30分かかる作業が、数十秒で終わります。

英文法チェックでAIを使うときに、やってはいけない6つ

足すより先に、外すほうが速く進みます。

  • 「直して」とだけ投げる:清書が返ってくるだけで、直された理由が残りません
  • 1回に800語以上を渡す:指摘が総評に寄ります。1回80〜150語に切ります
  • 毎回ちがう指示文を使う:件数を前の週と比べられなくなります。指示文は固定します
  • 種類を2つ以上まとめて手当てする:1回に選ぶ種類は1つだけにします
  • 表を画面で読んで閉じる:貼らないと週末の集計が動きません
  • 直された英文をそのまま提出する:自分が書ける形からずれた英文が、自分の文として残ります

6つ目は、学習としては最大の損です。

提出物としては良くなり、書ける範囲は1ミリも広がりません。

直した文は、もう一度自分の手で打ち直してから使ってください。

打ち直すだけで、次に書くときの出方が変わります。

英文法チェックとAIについてよくある質問

Q. AIで英文法チェックをすれば、文法は身につきますか。

A. 身につくと言い切ることはできません。

ただし、自分の間違いが種類別の件数として毎週出てくる状態は作れます。

私が指導の場で見てきた範囲では、件数が見えた人から練習の中身が変わっていきました。

Q. 種類ラベルは8つより増やしたほうがよいですか。

A. 最初は8つのままにしてください。

増やすと、同じ誤りが別のラベルに散って、件数が比べられなくなります。

8つに入らないものは「分類外」として別に書かせ、3週間ためてから必要ならラベルを足します。

Q. AIの指摘が間違っていることはありますか。

A. あります。とくに、正しい文を「より自然な言い方」へ置き換えてくる形が多いです。

だから指示文に「文体の好みによる書き換えはしない」と「判断できない箇所は判断できないと書く」を入れてあります。

それでも気になる箇所は、辞書の例文で確かめるのが早いです。

Q. 専用の文法チェックツールだけではだめですか。

A. 出す前の取りこぼし拾いとしては噛み合います。

ただし、種類ラベルを付けて件数を数える使い方は、公式のヘルプに書かれている機能の範囲に入っていません。

学習として減らしたいなら、4列の表で受け取る側が要ります。

Q. 英語で指示文を書いたほうが精度は上がりますか。

A. この記事の使い方では、日本語のままで問題ありません。

理由の列を日本語で受け取りたいので、指示も日本語でそろえるほうが形が崩れにくいです。

Q. 毎回同じ答えが返ってきません。

A. 生成される内容が毎回同じにならないことは、提供元のドキュメントにも書かれています。

揺れを減らす手は2つで、指示文を固定することと、表の見本を指示文の中に残しておくことです。

Q. 英文を書く題材が思いつきません。

A. その日に送った日本語のメッセージを3つ選び、英語で書き直すのがいちばん続きます。

自分が実際に使う言い回しなので、直した内容がそのまま次の日に使えます。

Q. 何週間くらいで件数は動きますか。

A. 期間を言い切ることはできません。

ただ、部品グループ(冠詞・単複・可算不可算・前置詞)は、構造グループより先に件数が動きます。

先に動く側から見ていくほうが、続ける理由が残ります。

まとめ|英文法チェックは、種類を分けた瞬間から数えられるようになります

英文法チェックをAIでやるなら、間違いの種類ごとに指示文を分け、出力を4列の表に固定します。

やることは3つです。

  • 1本目の指示文で、元の文・直した文・種類ラベル・理由1行の4列を出させる
  • いちばん件数が多い種類を1つだけ選び、2本目から7本目の該当する1本を回す
  • 表をシートに貼り、週末に9本目で件数を数えさせて、来週の練習を3つ決める

この型の入口は、種類ラベルを8つに決めることです。

ラベルが決まると、間違いが数になります。

数になったものは、減ったかどうかが分かります。

この記事の情報の取り方

  • 文法チェック機能の説明は、2026年9月16日に各ヘルプページを直接取得して読みました
  • 指示文の組み立て方は、提供元の開発者向けドキュメントの文言を同日に確認しました
  • 英語と日本語の引用は、取得した時点のページにあった表記をそのまま写しています
  • 各サービスの料金と無料枠の金額は、料金ページの本文を実測できていないので書いていません
  • 文法チェックの精度を比べた数値は、一次資料に自分で当たれなかったので1件も引用していません
  • 8種類の分け方は、指導の場で見てきた答案の傾向に基づく整理で、公的な分類ではありません
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