
英語の接続詞の使い分けで止まるのは、語を覚えていないからではありません。
and も but も however も、まとめて「文をつなぐ語」という1つの箱に入れていることが原因です。
英語では、つなぐ語は3つの種類に分かれています。
種類が変わると、置ける位置も、カンマとピリオドの打ち方も変わります。
3つとは、等位接続詞・従位接続詞・接続副詞です。
この記事では、3種類を1分で見分ける2つの質問、そのままコピーできるAIへの指示文5本、15分で原稿を点検する分単位の手順を置きます。
前置詞の選び方と、論文全体の構成の作り方は扱いません。
文と文をつなぐ語だけに絞ります。
【結論】英語の接続詞の使い分けは等位・従位・接続副詞の3種
英語の接続詞の使い分けは、語を1つずつ暗記する作業ではありません。
目の前の語が3種類のどれなのかを先に決めて、その種類の規則どおりに形を整える作業です。
この順番にする理由は3つあります。
1つ目は、種類が決まるとカンマの打ち方が自動で決まることです。
Cambridge Dictionary の文法解説は、従位接続詞の節が主節より前に来たときの扱いをはっきり書いています。
原文は “When the subordinate clause comes before the main clause, we usually put a comma at the end of the clause. When the main clause comes first, we don’t need to use a comma.” です。
つまりカンマは好みではなく、節をどちらの順番で並べたかの結果です。
2つ目は、種類が決まると「その語を動かせるかどうか」が決まることです。
however や as a result は副詞のふるまいをするので、文の頭にも途中にも末尾にも置けます。
because は節の先頭に固定されていて、動かせません。
3つ目は、種類が決まるとAIへの聞き方が変わることです。
「この英文の接続詞は正しいですか」と投げると、返ってくるのは「自然です」という感想だけになりがちです。
「この語は等位・従位・接続副詞のどれか、判定の根拠つきで答えて」と投げると、句読点の誤りまで一緒に出てきます。
質問の形を変えるだけで、同じAIから出てくる情報の中身が変わります。
英語の接続詞の使い分けで迷う3つの原因|語彙不足とは別
迷いの正体は3つに絞れます。
どれも知っている単語の数とは関係がありません。
3つとも、日本語の書きぐせをそのまま英語に持ち込んだときに起きます。
原因①3種類を1つの箱に入れている
日本語では「そして」「しかし」「だから」「したがって」が、同じ顔で文頭に並びます。
英語はここが分かれています。
Cambridge Dictionary は and, or, but を coordinating conjunctions(等位接続詞)として扱い、“Coordinating conjunctions connect items which are the same grammatical type, e.g. words, phrases, clauses.” と定義しています。
同じページで however や as a result は linking adjuncts として、接続詞とは別の枠で説明されています。
日本語では同じ「しかし」でも、but と however は英語の中で別の品詞です。
Cambridge Dictionary の見出し語の品詞表示でも、but は conjunction、however は adverb と分かれています。
原因②日本語の「が」で全部つなぐ
日本語の「が」は、逆接にも、ただの前置きにも使えます。
「昨日は雨だったが、試合はあった」の「が」は逆接です。
「昨日、会議があったが、3時間かかった」の「が」は前置きにすぎません。
英語にするとき、この2つを両方 but で処理してしまう人が多いです。
後者は逆接ではないので、but を見た読み手はここで話の反転を予想して、来ない反転を待つことになります。
日本語のつなぎ語を1対1で英語に置き換える発想を、ここで捨てます。
原因③カンマの位置を決めていない
カンマは飾りではありません。
どの種類の語を使ったかを、読み手に見せるための表示です。
従位接続詞の節を前に出したら、その節の終わりにカンマを置きます。
主節を先に書いたなら、カンマは要りません。
接続副詞は、前の文をピリオドかセミコロンで閉じてから使います。
この3行を覚えるだけで、見た目の誤りが大きく減ります。
英語の接続詞の3種類を1分で見分ける手順|判定は「動かせるかどうか」
見分けは2つの質問で終わります。
辞書を引く必要も、文法書を開く必要もありません。
やるのは「動かしてみる」と「切り離してみる」の2つだけです。
見分け①語を前後に動かせるか
対象の語を、文の途中や文末へ動かしてみます。
動かしても文が壊れないなら、それは接続副詞です。
Cambridge Dictionary は as a result を例に、3か所のどこにでも置けることを括弧で示しています。
原文は “He left home late. (As a result) he (as a result) didn’t arrive until 8 pm (as a result).” です。
because で同じことをすると文が壊れます。
同じページの原文は “We cannot do this with subordinating conjunctions, which must come at the beginning of the clause.” です。
この1回の操作で、接続副詞かそれ以外かが決まります。
見分け②片方だけで文になるか
次に、その語が引き連れている側の節だけを取り出して、単独で読みます。
“Although no one caught any fish” は、それだけでは話が終わりません。
終わらないなら従位接続詞です。
“There are seats outside” と “some people don’t like sitting outdoors” は、but で切り離しても両方が文として立ちます。
両方が立つなら等位接続詞です。
Cambridge Dictionary は従位接続詞の節を subordinate clause と呼び、“which needs a main clause to make a complete sentence” と説明しています。
見分け③カンマとピリオドの形
3種類が決まれば、句読点は考えずに決まります。
等位接続詞で節と節をつなぐときは、その語の前にカンマを置きます。
従位接続詞は、節を前に出したときだけ末尾にカンマを置きます。
接続副詞は、前をピリオドかセミコロンで閉じ、語の直後にカンマを置きます。
| 種類 | 代表語 | 位置を動かせるか | 片側だけで文になるか | 句読点の形 |
|---|---|---|---|---|
| 等位接続詞 | and/but/or/so/yet | 動かせない(2つの真ん中に固定) | 両側とも文になる | 節と節をつなぐときは語の前にカンマ |
| 従位接続詞 | because/although/when/if/until/as soon as | 動かせない(節の先頭に固定) | その節だけでは文にならない | 節を前に出したときだけ末尾にカンマ |
| 接続副詞 | however/therefore/moreover/as a result | 頭・途中・末尾のどこにでも置ける | 2つとも独立した文 | 前をピリオドかセミコロンで閉じ、直後にカンマ |
この表の「位置を動かせるか」の列だけを見れば、9割の迷いは消えます。
英語の等位接続詞の使い分け|andとbutとorがつなぐのは同じ型
等位接続詞でいちばん大事なのは、意味ではなく型です。
Cambridge Dictionary の定義は “connect items which are the same grammatical type” です。
左右で品詞がそろっていなければ、意味が合っていても崩れて読めます。
等位①andは同じ品詞をつなぐ
語と語、句と句、節と節、そして接頭辞どうしもつなげます。
Cambridge Dictionary が挙げている接頭辞の例は “Pro- and anti-government supporters waited outside the parliament.” です。
and の左右で品詞がずれているときは、動名詞か不定詞のどちらかに寄せると直ります。
“reading books and to watch films” は、“reading books and watching films” に直します。
等位②butは逆の内容を並べる
but は、読み手の予想をここで折り返す合図です。
Cambridge Dictionary の例文は “My shoes look great but are not very comfortable.” です。
この文では主語が片方にしかありません。
主語が共通なら、but の後ろで繰り返さずに動詞から書けます。
折り返しがない内容に but を使うと、読み手は何も起きない反転を待たされます。
等位③orは選択肢を並べる
or は、どちらか一方が成り立つことを示します。
Cambridge Dictionary の例文は “Are there four or five people living in that house?” です。
数や色のような短い語を並べるときは、カンマを入れずにそのままつなぎます。
節と節を or でつなぐときだけ、前にカンマを置きます。
等位④相関の2語セット
等位接続詞には、2語で1組になる形があります。
Cambridge Dictionary が挙げているのは either … or …、neither … nor …、both … and … の3つです。
例文は “You can drink chocolate milk either hot in the winter or cold in the summer.” です。
either の直後と or の直後で、品詞をそろえるのがこの形の肝です。
この例では hot in the winter と cold in the summer が同じ形で並んでいます。
等位⑤文頭のButは形式で決まる
But を文頭に置いてよいかは、文法ではなく文書の格の問題です。
Cambridge Dictionary は文頭の But の例を挙げたうえで、“In very formal writing, we don’t normally start a sentence with but.” と添えています。
ブログやメールでは使えて、格式の高い文書では避ける、という線引きです。
避けたいときの置き換え先が、次の章で扱う接続副詞の however です。
英語の従位接続詞の使い分け|カンマの位置を決める節の順番
従位接続詞は、2つの節に上下関係をつける語です。
Cambridge Dictionary が挙げている代表例は after, (al)though, as, before, if, since, that, until, when, whereas, while, once, so, as soon as, provided that です。
この一覧を1回書き写しておくと、判定が速くなります。
従位①主節がないと文にならない
従位接続詞が導く節は、単独では文になりません。
Cambridge Dictionary の表現では “a subordinate clause, which needs a main clause to make a complete sentence” です。
ここを外すと、ピリオドで終わっているのに文になっていない断片ができます。
“Because the train was delayed.” だけで終わっている一文が、その典型です。
主節をつないで “Because the train was delayed, I missed the meeting.” にすれば直ります。
従位②前に出したら末尾にカンマ
カンマの有無は、2つの節をどちらの順で並べたかだけで決まります。
Cambridge Dictionary の because の項にも同じ記述があります(“We use a comma when the subordinate clause comes before the main clause”)。
例文は “Because they were so tired, they went to bed at 9 pm.” です。
逆の並びの例文は “Everyone left early because Mark and Helen had an argument.” で、カンマがありません。
although も同じ扱いで、節を前に出したときだけカンマが入ります。
従位③becauseとsoは重ねない
日本語の「〜なので、だから〜」をそのまま英語にすると、接続語が2つ入ります。
Cambridge Dictionary はこれを Warning として名指しで止めています。
原文は “Apart from two-word conjunctions, we only use one conjunction to connect words or phrases” です。
正しい形として挙げられているのは “Because my alarm didn’t go off, I was late for work.” です。
その真下に Not: の印を付けて、so を足した形が並べられています。
印が付いているのは “Because my alarm didn’t go off, so I was late for work.” のほうです。
because を使ったら so は落とし、so を使ったら because は落とします。
理由を名詞句で受けたいときは because of を使いますが、こちらは2語の前置詞です。
Cambridge Dictionary の記述は “Because of is a two-word preposition meaning ‘as a result of’” です。
従位④althoughとthoughの差
although と though は、どちらも「〜にもかかわらず」を表す従位接続詞です。
although と though はどちらも「何かにもかかわらず」を意味する従属接続詞です(Cambridge Dictionary:“Although and though both mean ‘in spite of something’. They are subordinating conjunctions.”)。
差が出るのは話し言葉での頻度です。
同ページの記述は “Though is more common than although in general and it is much more common than although in speaking.” です。
強調したいときに even を足せるのは though だけで、although には足せません。
さらに though には、文末に置いて however に近い意味で使う用法があります。
例として挙がっているのは “It’s nice, though.” のような話し言葉です。
この文末の though は although では置き換えられません。
従位⑤2語以上の従位接続詞
従位接続詞には、2語以上で1つの働きをする形があります。
Cambridge Dictionary が挙げているのは as long as, as soon as, except that, in order that, so as to, provided that です。
例文は “As long as the waves are high enough, we can go surfing.” です。
provided that には (formal) の注記が付いていて、格式の高い文書向けと分かります。
副詞を足して意味を絞る形もあり、just when, ever since, only if, just as, simply because, right before が例として並んでいます。
“The phone rang just when I’d gone to bed.” のように、タイミングの限定が1語で足せます。
英語の接続副詞の使い分け|howeverとthereforeの正体
ここが日本語話者のいちばんの落とし穴です。
Cambridge Dictionary の見出し語で品詞を確認すると、however も therefore も moreover も adverb と表示されます。
同じ辞書で but と although は conjunction と表示されます。
日本語で「接続詞」として教わった語の半分は、英語では副詞です。
| 語 | Cambridge Dictionaryの品詞表示 | 2つの文をピリオドなしでつなげるか | 置ける位置 |
|---|---|---|---|
| but | conjunction | つなげる | 2つの節の真ん中だけ |
| although | conjunction | つなげる | 従属節の先頭だけ |
| however | adverb | つなげない | 頭・途中・末尾 |
| therefore | adverb | つなげない | 頭・途中・末尾 |
| moreover | adverb(formal の注記あり) | つなげない | 頭・途中 |
この表の3列目が、そのまま句読点の判断になります。
副詞①位置を自由に動かせる
接続副詞は副詞句なので、副詞が置ける場所ならどこにでも置けます。
Cambridge Dictionary の表現は “These words are adverb phrases and can come in any position which an adverb can occupy” です。
この自由度こそが、接続詞と接続副詞を分ける決定的な差です。
位置を動かすと、強調される場所が変わります。
文頭に置けば転換の合図が先に立ち、文中に挟めば主語を立ててから転換を伝えられます。
副詞②2文に割るかセミコロン
接続副詞は文と文を文法的に接着しません。
as a result は、意味のうえで2つの節をつなぎます(Cambridge Dictionary:“creates a link between two clauses based on meaning”)。
つまり結びつきは意味の上だけで、文法の上では2つの独立した文のままです。
だから前の文はピリオドで閉じるか、セミコロンで区切る必要があります。
“The data was clear. However, the team disagreed.” が基本形です。
ピリオドで割ったうえで、語の直後にカンマを置くのを忘れないでください。
2つを1文にまとめたいときは、区切りをセミコロンに替えて “The data was clear; however, the team disagreed.” とします。
カンマだけで結ぶ形は、英語の書き手がいちばん嫌う崩れ方です。
副詞③howeverは前を打ち消す
however は、直前で述べたことの向きを反転させます。
but との違いは意味ではなく、文をまたげるかどうかです。
but は1文の中で2つの節を結びます。
however は前の文がすでに閉じたあとで、次の文の向きを変えます。
格式の高い文書で文頭の But を避けたいとき、置き換え先になるのがこの however です。
副詞④thereforeは結論に置く
therefore は、前に書いた根拠から出てくる結論の側に置きます。
根拠の側に置くと、読み手は因果を逆向きに読みます。
because は逆で、理由の節の先頭に固定されます。
Cambridge Dictionary は同じ内容を2通りで並べています(“The position of because cannot change.”)。
比較された組は “He couldn’t buy a house because he couldn’t get money from the bank.” と “He couldn’t get money from the bank. As a result he couldn’t buy a house.” です。
therefore はこの as a result と同じ側のふるまいをします。
副詞⑤moreoverは同じ向きに足す
moreover は、前の文と同じ方向の情報を積み増す語です。
Cambridge Dictionary の語義は “(used to add information) also and more importantly” で、formal の表示が付いています。
formal の表示があるので、日常会話に混ぜると浮きます。
話し言葉で足すなら and や also で足ります。
向きが変わる情報に moreover を使うと、読み手の期待と中身がずれます。
足すのか、反転するのか、結論を出すのかを先に決めてから語を選びます。
英語の接続詞の使い分けをAIに確認する指示文5本|コピー用
ここからは、AIに投げる指示文を5本置きます。
どれも「自然かどうか」を聞かない形になっています。
自然かどうかを聞くと、AIは感想を返します。
分類と根拠を聞くと、AIは表を返します。
指示文①3種の分類と根拠を出す
まず、自分の原稿に出てくるつなぎ語を全部分類させます。
あなたは英文法の判定役です。
これから英文を渡します。
文と文、節と節をつないでいる語を全部抜き出して、表にしてください。
表の列は次の5つにしてください。
・該当の語(英語のまま)
・種類(等位接続詞 / 従位接続詞 / 接続副詞 のどれか1つ)
・その種類だと判定した根拠(位置を動かせるか、片側だけで文になるか、の2点で書く)
・いま使われている句読点
・正しい句読点(違う場合だけ直した形を書く)
条件
・褒め言葉と全体の感想は書かない
・言い換えの提案はこの回答には書かない
・判定できない語は「判定できない」と書いて、理由を1行で添える
・抜けを作らない。等位・従位・接続副詞のどれにも当てはまらない語も行として出す
英文:
(このあとに貼り付けます)
この指示文の要は、根拠の書き方を2点に固定しているところです。
根拠の形を決めないと、AIは「文脈的に自然だから」と書いて終わります。
指示文②カンマの位置だけ直す
次に、句読点だけを対象にして直させます。
次の英文について、句読点だけを点検してください。
語の置き換え、語順の変更、表現の改善はしないでください。
点検する項目は次の3つだけです。
1. 従位接続詞の節が主節より前にあるのに、節の終わりにカンマが無い
2. 主節が先にあるのに、従位接続詞の前に不要なカンマが入っている
3. 接続副詞(however / therefore / moreover / as a result など)の前が
ピリオドでもセミコロンでもなく、カンマだけで結ばれている
出力は次の形にしてください。
・該当する文をそのまま引用する
・3つのどれに当たるかを番号で示す
・句読点だけを直した文を書く(他の語は1文字も変えない)
・該当が0件なら「該当なし」とだけ書く
英文:
(このあとに貼り付けます)
直す対象を3項目に絞ると、AIが勝手に表現を書き換えなくなります。
自分の文が残るので、どこを間違えたのかが記憶に残ります。
指示文③同じ内容を3種で書く
3種類の差を体で覚えるには、同じ内容を3通りで書かせるのがいちばん速いです。
次の2つの内容を、1つの流れとして英語で書いてください。
ただし、書き方を3通り出してください。
A案: 等位接続詞(and / but / or / so のどれか)を使う
B案: 従位接続詞(because / although / when / if などのどれか)を使う
C案: 接続副詞(however / therefore / moreover / as a result などのどれか)を使う
それぞれについて、次を並べてください。
・英文(句読点まで正確に)
・使った語と、その種類
・その案だと、どちらの内容が主役になるか
・その案が向いている場面(会話 / ブログ / 報告書 のどれか1つ)
条件
・3案で同じ語を使い回さない
・日本語訳は付けない
・「どれも正しいです」のような総評は書かない
内容1:(このあとに貼り付けます)
内容2:(このあとに貼り付けます)
「どちらの内容が主役になるか」を書かせる列が、この指示文の要です。
従位接続詞を使うと、その節の内容は必ず脇役になります。
脇役にしたくない情報を従位節に入れていたことに、ここで気づけます。
指示文④接続副詞の乗っ取り検査
接続副詞を接続詞のように使っていないかだけを、単独で検査させます。
次の英文から、however / therefore / moreover / nevertheless /
consequently / as a result / on the contrary を全部探してください。
見つけた語ごとに、次を判定してください。
1. その語の直前が、ピリオド・セミコロン・段落の始まりのどれかになっているか
2. なっていない場合、前をピリオドで割った形と、セミコロンにした形の両方を書く
3. その語を文の途中や文末へ動かした形も1つ書く(動かせない場合は「動かせない」と書く)
条件
・見つからなければ「該当なし」とだけ書く
・語を別の語に置き換える提案はしない
・1語につき3行以内でまとめる
英文:
(このあとに貼り付けます)
3番の「動かした形」を毎回出させるのが狙いです。
動かせた語は接続副詞だと、目で確認できます。
指示文⑤andの数を減らす書き直し
最後に、and でつなぎ続けた長い文を割らせます。
次の英文には、and でつながれた節が複数あります。
and の数を減らして書き直してください。
書き直しのルール
・1文に and は最大1つまでにする
・減らした分は、従位接続詞か接続副詞のどちらかで受け直す
・内容は1つも削らない。順番も変えない
・固有名詞と数字はそのまま残す
出力は次の形にしてください。
・書き直した英文
・どのandを、どの語で受け直したかの対応表(元の語 → 新しい語 → その種類)
・書き直しで文の数がいくつ増えたか
条件
・語彙をやさしくしない。元の語彙のまま構造だけ変える
・日本語訳は付けない
英文:
(このあとに貼り付けます)
対応表を出させると、自分がどの種類に逃げているかが見えます。
受け直し先が毎回 however に偏る人は、逆接以外の関係を見落としています。
英語の接続詞の使い分けでやりがちな失敗5つ|直し方つき
ここからは、原稿で繰り返し出る崩れ方を5つ並べます。
どれも語彙ではなく、種類の取り違えから起きます。
失敗①becauseとsoの二重
日本語の「〜なので、だから〜」をそのまま移したときに出ます。
Cambridge Dictionary が誤りとして挙げているのは “Because my alarm didn’t go off, so I was late for work.” です。
直し方は単純で、どちらか片方を消すだけです。
理由を前に出したいなら because を残し、結果を前に出したいなら so を残します。
失敗②howeverを接続詞に使う
“I studied hard, however I failed.” の形です。
however は adverb なので、カンマだけで2文を接着できません。
直す道は2つあります。
1つはピリオドで割って “I studied hard. However, I failed.” にすること。
もう1つは語を but に替えて “I studied hard, but I failed.” にすることです。
失敗③andで3文以上つなぐ
and を3回以上重ねると、どこが主役か分からなくなります。
等位接続詞は、左右を同じ重さで並べる語だからです。
全部を同じ重さで並べた文は、読み手にとって強弱のない平地になります。
1つを主節に残し、残りを従位接続詞の節へ落とすと立体になります。
この作業は、前の章の指示文⑤がそのまま使えます。
失敗④カンマだけで2文を接ぐ
“It was raining, we stayed home.” のように、接続語なしでカンマだけを置く形です。
日本語の読点の感覚がそのまま出ると、これが起きます。
直し方は3つあります。
等位接続詞を足す、従位接続詞で従属させる、ピリオドで割る、のどれかです。
1つ目は等位接続詞を足す形で、“It was raining, so we stayed home.” になります。
この形だと、雨と在宅が同じ重さのまま並びます。
2つ目は従位接続詞で従属させる形で、“Because it was raining, we stayed home.” になります。
3つ目はピリオドで割る形で、2つの独立した文として並べます。
失敗⑤moreoverを話し言葉で使う
語義に formal の表示がある語を、会話に混ぜると浮きます。
moreover と provided that は、どちらも Cambridge Dictionary に formal の注記がある語です。
辞書で語を引いたら、意味の前に付いている表示を必ず見ます。
formal、informal、spoken English といった表示が、使う場面を決めています。
though が話し言葉で although より多い、という記述も同じ性質の情報です。
英語の接続詞の使い分けを15分で点検する手順|分単位の進め方
ここまでの内容を、1回15分の作業に落とします。
対象は、自分が書いた200語から300語くらいの英文です。
新しく英文を用意する必要はありません。
仕事のメールでも、学校の課題でも構いません。
0〜3分で接続語に印
自分の英文を開いて、つないでいる語に全部印を付けます。
この時点では種類を考えません。
and も however も that も、つないでいそうなら全部拾います。
拾い漏れを防ぐため、見つけた語を紙に縦に書き出します。
3〜7分で3種に分ける
書き出した語を、自分の判断で3つの列に振り分けます。
使う質問は2つだけです。
動かせるか、片側だけで文になるか。
迷った語には印を付けて、そのまま次へ進みます。
ここで辞書は引きません。
7〜11分でAIに投げる
指示文①をコピーして、英文を貼り付けて送ります。
返ってきた表と、自分が作った3つの列を突き合わせます。
ずれた行だけに丸を付けます。
合っていた行は見ません。
ずれが3行以下なら、種類の見分けはもう身についています。
11〜14分で自分で判定
丸を付けた行だけ、2つの質問を自分の手でやり直します。
語を文末へ動かして、文が壊れるかどうかを見ます。
片側の節だけを読んで、話が終わるかどうかを見ます。
AIの答えと自分の答えが割れたときは、この2つの操作の結果を優先します。
操作の結果は目で見えるので、感想より強い根拠になります。
14〜15分で1行メモ
間違えた語を1行だけメモに残します。
書く形は「語/正しい種類/正しい句読点」の3つだけです。
同じ語が3日続けて出たら、それがあなたの弱点です。
弱点が1語に絞れたら、その語だけで指示文③を回します。
英語の接続詞の使い分け早見表|迷ったときの戻り先
ここまでの判断を、1枚にまとめます。
書きながら迷ったら、この表の左から順に見ます。
| 伝えたい関係 | 等位接続詞で書くなら | 従位接続詞で書くなら | 接続副詞で書くなら | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 足す | and | (該当なし) | moreover/also/in addition | moreover は formal 表示あり |
| 反転する | but | although/though/even though | however/nevertheless | however の前はピリオドかセミコロン |
| 理由を言う | for(文語) | because/since/as | (該当なし) | because と so を重ねない |
| 結果を言う | so | (該当なし) | therefore/as a result | therefore は結論の側に置く |
| 条件を付ける | (該当なし) | if/unless/as long as/provided that | (該当なし) | provided that は formal 表示あり |
| 時を示す | (該当なし) | when/before/after/until/as soon as | then/eventually | 節を前に出したら末尾にカンマ |
| 対比する | (該当なし) | whereas/while | on the contrary | 対比は主役を主節に置く |
| 選ばせる | or/either … or | (該当なし) | (該当なし) | either の後ろと or の後ろで品詞をそろえる |
「該当なし」の欄があることが、この表のいちばんの情報です。
理由を接続副詞1語で言う形は英語にありません。
条件を等位接続詞で言う形もありません。
ここを知らないまま探すから、辞書の中をぐるぐる回ることになります。
- 足す関係なのに but を使っていないか
- 結果の文に because が入っていないか
- however の前がカンマだけになっていないか
- 従位節を前に出したのに末尾のカンマが抜けていないか
- 1文の中に and が3つ以上入っていないか
英語の接続詞の使い分けでよくある質問|AIの答えが割れたときの決め方
最後に、作業中に出てくる質問をまとめます。
どれも「どちらが正しいか」ではなく「どう確かめるか」で答えます。
AIによって答えが違うときはどう決めますか?
2つの操作を自分の手でやって決めます。
語を文末へ動かして壊れるか、片側の節だけで話が終わるか。
この2つは目で確かめられるので、AIの説明より優先します。
それでも決まらないときは、辞書で品詞表示を引きます。
soは等位と従位のどちらですか?
Cambridge Dictionary の従位接続詞の一覧には so が入っています。
一方で、結果を表す so を and や but と同じ等位のグループに入れる説明も広く使われています。
書くときに困らないのは、句読点の扱いです。
どちらの立場でも、節と節をつなぐ so の前にはカンマを置く形で問題が起きません。
文頭にAndを置いてもよいですか?
文書の格によります。
Cambridge Dictionary は文頭の But の例を載せたうえで、格式の高い文章では普通しないと添えています。
ブログやメールでは、リズムを作るために使われます。
提出物や報告書では、接続副詞に置き換えるほうが安全です。
セミコロンは使わないと駄目ですか?
使わなくても書けます。
接続副詞の前をピリオドで割れば、同じ内容が伝わります。
セミコロンは、2つの文のつながりが強いことを見た目で示したいときの選択肢です。
自信がないうちは、ピリオドで割る形に統一して構いません。
thatは接続詞に数えますか?
Cambridge Dictionary の従位接続詞の一覧に that は入っています。
ただし that が導く節は、名詞のかたまりとして動詞の目的語になることが多いです。
この記事で扱ってきた「文と文をつなぐ」働きとは、役割が違います。
点検のときは、that の行だけ別枠にして数えないほうが表が読みやすくなります。
接続語を減らしたほうがよいですか?
数の問題ではなく、種類の偏りの問題です。
等位接続詞だけで書かれた文章は、全部が同じ重さで並びます。
接続副詞だけで書かれた文章は、短い文が延々と続いて息切れします。
3種類が混ざっていれば、本数が多くても読みにくくなりません。
まとめ|英語の接続詞の使い分けは3種に分けてからAIへ
英語の接続詞の使い分けは、語を覚え直す前に、等位・従位・接続副詞の3種へ仕分けるところから始めます。
仕分けに使う質問は2つだけです。
- その語を文末へ動かしても壊れないなら接続副詞
- 片側の節だけで話が終わらないなら従位接続詞
- 両側とも単独の文として立つなら等位接続詞
種類が決まれば、カンマとピリオドは考えずに決まります。
AIには「自然かどうか」ではなく「3種のどれか、根拠つきで」と投げます。
今日やることは1つだけです。
自分が書いた英文を1本開いて、つなぎ語に印を付けてください。
そこから15分の手順が始まります。
直した英文を声に出して読む段階まで来たら、発音を音ごとに採点してくれるアプリを1つ持っておくと、自分では気づきにくい音のずれが点数で見えます。
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この記事の情報の取り方
- 語の分類・カンマの扱い・例文は、2026年9月21日に Cambridge Dictionary の文法ページと辞書ページを直接取得して読みました
- 英語の引用は、取得した時点のページにあった表記をそのまま写しています
- 品詞の表示(conjunction/adverb/formal)は、同日に各見出し語のページで確認しました
- so を等位に数えるか従位に数えるかは、一次ソースで1つに確定できなかったため、両論を併記して句読点の扱いだけを書いています
- moreover と nevertheless の文法ページは取得できなかったため、辞書ページの品詞表示と語義だけを根拠にしています
- コーパスの出現頻度の数値は、一次資料に自分で当たれなかったので1件も引用していません
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