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英語のコロケーションをAIで調べる方法|不自然な組み合わせを直す手順

英語のコロケーションとは、語と語の自然な組み合わせのことです。

文法は合っているのに読み手が引っかかる英文は、ほぼこの組み合わせでつまずいています。

たとえば heavy rain は自然ですが、strong rain と書くと母語話者の目には止まります。

どちらも主語と動詞は正しく、時制も冠詞も合っています。

つまりこれは文法の誤りではなく、語と語の相性の問題です。

そして相性は、文法書を何周しても出てきません。

この記事では、型を3つに分けた指示文6本、コーパスで裏を取る手順、AIが外す場面の表を置きます。

文法の正誤判定は扱いません。

組み合わせの自然さだけに絞ります。

TOC

【結論】英語のコロケーションは、型を3つに分けてAIに投げるのがいちばん速いです

やることは1つだけです。直したい箇所を「動詞+名詞」「形容詞+名詞」「副詞+形容詞」のどれかに先に分類してから、AIに渡します。

理由は3つあります。

1つ目は、型ごとに直し方がまったく違うからです。

動詞+名詞は動詞を入れ替えれば直りますが、副詞+形容詞は語ごと消したほうが自然になることがあります。

2つ目は、型を言わずに「自然にして」と頼むと、AIが文全体を書き換えてしまうことです。

戻ってきた英文はきれいですが、どこがなぜ不自然だったのかが消えます。

学習として残らないので、同じ書き間違いを次も繰り返します。

3つ目は、型を決めた瞬間に、裏を取る道具が一本に決まるからです。

辞書を引くのか、コーパスで件数を見るのか、辞書の用例だけで足りるのかが、型で分かれます。

この記事の指示文は、どれも型を最初の1行で宣言する形にしてあります。

この記事で分かること置いてある場所
コロケーションの定義(辞書2社の原文)2章目
崩れる3つの型と直し方の違い3章目
コピーして使える指示文6本4章目
件数で白黒をつける裏取りの手順5章目
AIの答えを鵜呑みにできない5場面6章目
1回15分の練習メニュー(分単位)7章目

英語のコロケーションとは何か|辞書2社の定義をそのまま並べます

言葉の定義を先に固めます。

ここがぶれると、AIへの指示もぶれます。

Cambridge Dictionary は collocation を、2つ以上の語が自然に聞こえる形でよく一緒に使われるときにできる語の組み合わせ、と説明しています。

the combination of words formed when two or more words are often used together in a way that sounds natural

(Cambridge Dictionary「collocation」より・2026年9月21日に生ページを取得して確認)

同じページには、この語自体が B2 レベルで示されています。

そして名詞の2つ目の意味として、決まった語と一緒に使われること、それも推測するのが難しい形で、と書かれています。

「推測するのが難しい」という一言が、この分野のいちばん大事な性質です。

示されている例は a hard frost で、日本語から発想すると出てこない組み合わせです。

もう一方の Oxford Advanced Learner’s Dictionary は、頻度の側から定義しています。

a combination of words in a language that happens very often and more frequently than would happen by chance

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary「collocation」より・2026年9月21日に生ページを取得して確認)

偶然に起こる以上の頻度で一緒に出る、という部分がポイントです。

ここには正しいとも間違いとも書かれていません。

書かれているのは頻度だけです。

同じページの例は resounding success と crying shame の2つです。

語源欄には、ラテン語の collocare が col-(together)と locare(to place)から来たとあります。

語を「一緒に置く」が語源です。

置き方に正解表があるのではなく、置かれてきた実績があるだけです。

だから判定の基準は、規則ではなく用例の数になります。

定義の違いと使い分け

2社の定義は、判定のときに役割が分かれます。

辞書定義の軸判定に使える問い向いている場面
Cambridge Dictionary自然に聞こえるか(sounds natural)この並びは読み手に自然に響くかメールやチャットなど、読み手の反応が気になるとき
Oxford Advanced Learner’s Dictionary偶然より高い頻度で出るかこの並びは実際に何件出ているか論文や提案書など、根拠を示したいとき

迷ったら頻度の側から見ます。

件数は数えられるので、人の感覚に左右されません。

逆に件数が拮抗しているときは、自然さの側の問いに切り替えます。

英語のコロケーションが崩れる3つの型|動詞・形容詞・副詞で直し方が違います

日本語話者の英文で組み合わせが崩れる場所は、ほぼ3つに集まります。

先に型を決める理由は、型ごとに「どこを触れば直るか」が違うからです。

型を言わずにAIへ投げると、直す必要のない語まで書き換えられます。

型形崩れる例直す場所裏を取る道具
型1動詞+名詞do a decision動詞だけを替えるコーパスの件数
型2形容詞+名詞strong rain形容詞だけを替える辞書の用例+件数
型3副詞+形容詞strongly grateful替えるか、丸ごと消す件数(差が桁で出る)

型1|動詞+名詞は動詞を替える

いちばん数が多く、いちばん直しやすい型です。

名詞のほうは意味が決まっているので、動かすのは動詞だけで足ります。

日本語で「する」になる動詞が、英語では do・make・take・have・give・pay に割れるのが原因です。

決定を「する」は make、宿題を「する」は do、写真を「撮る」は take です。

ここに規則はありません。

だから覚えるのではなく、引ける状態にしておくほうが速く進みます。

型2|形容詞+名詞は相棒が決まる

名詞ごとに、付き合う形容詞の顔ぶれが決まっている型です。

rain には heavy、coffee には strong、traffic には heavy が付きます。

同じ「強い」でも、名詞が替わると使える形容詞が入れ替わります。

この型は辞書の用例欄でかなり拾えます。

名詞のほうを辞書で引くのがコツです。

形容詞から引くと候補が広がりすぎて、絞り込みに時間がかかります。

型3|副詞+形容詞は消す手もある

3つの中でいちばん失敗が目立つ型です。

very や strongly を何にでも付けてしまうのが典型です。

grateful には deeply、aware には fully や keenly、disappointed には bitterly が付きます。

そして、この型だけは「副詞を消す」という直し方が使えます。

相棒が思い付かないなら、副詞ごと落としたほうが読みやすい英文になります。

型1と型2には、この逃げ道がありません。

動詞も名詞も、消したら文が成り立たないからです。

英語のコロケーションをAIで調べる指示文6本|そのままコピーできます

ここからが本題です。

指示文は、生成AIの公式ガイドが勧めている形に合わせてあります。

OpenAI の Prompt engineering ガイドは、指示を Identity(役割)・Instructions(やること)・Examples(例)・Context(材料)の順で並べるやり方を示しています。

同じページには、例を数個入れて型を示す few-shot learning の説明もあります。

下の6本は、どれもこの並びをなぞっています。

ChatGPT・Gemini・Claude のどれでも、貼り付けてそのまま送れます。

指示文1|型を宣言して候補を出す

いちばん使う1本です。

あなたは英語のコロケーションだけを見る辞書係です。
私が「型」と「日本語で言いたいこと」を渡します。
次の順番で、日本語で答えてください。

1. 指定された型に当てはまる英語の候補を5つ、表にする
   列は「候補・よく使われる度合い(高/中/低)・どんな文脈で使われるか」
   型が「動詞+名詞」なら名詞は固定し、動詞だけを入れ替える
   型が「形容詞+名詞」なら名詞は固定し、形容詞だけを入れ替える
   型が「副詞+形容詞」なら形容詞は固定し、副詞だけを入れ替える
2. 5つのうち、最初に試すべき1つを選び、理由を1行で書く
3. 日本語から直訳すると出てくるが、実際にはあまり使われない組み合わせを
   2つ挙げ、なぜ使われないのかを1行ずつ書く

条件
・文全体を作らない。組み合わせだけを答える
・文法の説明を書かない
・迷ったら「使用例が少なく判断できない」と書く

型:
言いたいこと:

3番の「直訳だと出てくるが使われないもの」を必ず出させるのが肝です。

自分が書きそうな誤りが、正解と並んで見えます。

指示文2|3案に順位を付けさせる

自分で候補を3つ思い付いたときに使います。

あなたは英語の組み合わせの頻度だけを見る判定役です。
これから3つの組み合わせを渡します。
次の順番で、日本語で答えてください。

1. 3つを「よく使われる順」に並べ替え、1位から3位まで表にする
   列は「順位・組み合わせ・使われる場面・言い換えるならどれか」
2. 3位のものについて、なぜ順位が低いのかを次の3つから選んで書く
   (a) 語と語の相性が悪い
   (b) 意味は通るが場面が限られる
   (c) 古い言い方で今はあまり見ない
3. 1位のものを使った短い例文を1つだけ書く

条件
・私が渡した3つ以外の候補を勝手に足さない
・順位が付けられないときは「差がない」と書く

3つの組み合わせ:
1.
2.
3.

候補を自分で出してから投げるので、答えが的外れになりにくい形です。

「勝手に足さない」の1行を消すと、AIは4つ目・5つ目を出してきて比較が崩れます。

指示文3|自分の英文から型だけ抜く

書き終えたメールや課題を、丸ごと点検するときの1本です。

あなたは英語のコロケーションだけを見る校正役です。
これから私が書いた英文を渡します。
組み合わせに関することだけを、次の順番で日本語で答えてください。

1. 本文に出てくる「動詞+名詞」「形容詞+名詞」「副詞+形容詞」を
   出てきた順にすべて抜き出し、1つの表にする
   列は「原文のまま・型・自然さ(自然/やや不自然/不自然)」
2. 「やや不自然」「不自然」と判定したものだけを別の表にする
   列は「原文・差し替え候補2つ・どちらを勧めるか・その理由」
3. 理由は、次の3つのどれかを必ず名指しして書く
   (a) その名詞と一緒に使われる語ではない
   (b) 意味は通るが書き言葉では見ない
   (c) 別の分野では使うが、この文脈では使わない
4. 最後に、この英文で私が繰り返している癖を1つだけ言う

条件
・時制、冠詞、前置詞、語順の指摘は一切書かない
・英文の全体を書き直さない
・褒め言葉と総評は書かない

私の英文:
(このあとに貼り付けます)

4番の「癖を1つだけ言わせる」が、この指示文をいちばん価値あるものにしています。

1回の添削が、次の10回分の予防になります。

指示文4|言い換えの幅を見る

同じ組み合わせを繰り返してしまう人向けです。

あなたは英語の語彙の幅を広げる係です。
私が1つの組み合わせを渡します。
次の順番で、日本語で答えてください。

1. その組み合わせと同じ意味になる別の組み合わせを4つ、表にする
   列は「候補・かたさ(かたい/ふつう/くだけた)・使う場面」
2. 4つを、かたい順に並べ替えて番号を振る
3. 渡した組み合わせを、次の3つの場面で書き換えるとどうなるかを書く
   (a) 取引先へのメール
   (b) 同僚とのチャット
   (c) 大学のレポート

条件
・意味が変わる候補は出さない。意味が同じものだけにする
・1語だけの言い換え(単語の同義語)は出さない。組み合わせで答える

組み合わせ:

「1語だけの言い換えを出さない」と書かないと、類語辞典のような答えが返ってきます。

欲しいのは単語ではなく、語と語の束です。

指示文5|場面で語を切り替える

仕事で英語を使う人が、いちばん早く変化を感じる1本です。

あなたは英語の場面差だけを見る監修役です。
私が1つの組み合わせと、使う場面を渡します。
次の順番で、日本語で答えてください。

1. その場面で、その組み合わせが浮くかどうかを
   「浮かない/やや浮く/浮く」の3つから選び、理由を1行で書く
2. 「やや浮く」「浮く」なら、その場面に合う組み合わせを3つ表にする
   列は「候補・その場面でよく出る度合い・ニュアンスの違い」
3. 同じ内容を、次の2つの立場から書くとどう変わるかを1行ずつ書く
   (a) 依頼する側
   (b) 断る側

条件
・敬語の有無ではなく、語と語の組み合わせの話だけを書く
・例文は1文までにする

組み合わせ:
場面:

同じ組み合わせでも、社内チャットと契約書では浮き方が変わります。

場面を書かずに投げると、この差が出てきません。

指示文6|1週間分の癖を集計する

週末に1回だけ投げる、まとめ用の1本です。

あなたは学習記録を集計する係です。
これから、私が1週間に直したコロケーションの一覧を渡します。
次の順番で、日本語で答えてください。

1. 直した項目を「動詞+名詞」「形容詞+名詞」「副詞+形容詞」に分け、
   それぞれ何件あったかを表にする
   列は「型・件数・いちばん多かった誤りの中身」
2. いちばん件数が多い型について、共通している原因を1つだけ書く
3. 来週の1週間で意識することを、1行だけ書く
   ・「気をつける」のような言葉は使わない
   ・「◯◯を書く前に◯◯を引く」の形で書く

条件
・励ましの言葉を書かない
・件数が3件未満の型については何も書かない

1週間の記録:

3番を「◯◯する前に◯◯を引く」という形に固定しているのがポイントです。

行動が決まるので、翌週そのとおりに動けます。

指示文使う場面頻度の目安かかる時間
指示文1書く前に候補を集める毎回1分
指示文2自分の候補に順位を付ける毎回1分
指示文3書き終えた英文を点検する1日1回3分
指示文4同じ表現の繰り返しを崩す週2回2分
指示文5場面に合わせて言い替える仕事で使う日2分
指示文61週間の癖を集計する週1回5分

英語のコロケーションをコーパスで裏取りする手順|件数で白黒をつけます

AIの答えだけで決めないための工程です。

Oxford の定義どおり、コロケーションの正体は「偶然より高い頻度」です。

つまり数えれば決着がつきます。

無料で使えるのが Google Books Ngram Viewer です。

検索欄に2つの組み合わせをカンマで区切って入れると、本の中に出てくる割合が並んで出ます。

ここから先は、2026年9月21日に実際に叩いた値です。

英語コーパス(corpus=en)の2019年の出現割合を、そのまま倍率にしました。

型よく使う側直訳で出る側出現の差
動詞+名詞make a decisiondo a decision約5,968倍
動詞+名詞do my homeworkmake my homework約640倍
動詞+名詞raise a questionrise a question約360倍
動詞+名詞commit a crimedo a crime約118倍
動詞+名詞pay attentiongive attention約40倍
動詞+名詞take medicinedrink medicine約11倍
形容詞+名詞heavy trafficstrong traffic約281倍
形容詞+名詞heavy rainstrong rain約113倍
形容詞+名詞strong coffeepowerful coffee約100倍
副詞+形容詞deeply gratefulstrongly grateful約6,112倍
副詞+形容詞bitterly disappointedstrongly disappointed約104倍
副詞+形容詞keenly awarestrongly aware約46倍
副詞+形容詞fully awarecompletely aware約18倍

桁が2つ以上違ったら、片方は「使わない側」と判断して差し支えありません。

strong rain は誤りではなく、113分の1しか出てこない言い方です。

この「誤りではないが出てこない」という感覚が、コロケーションの正体です。

裏取り1|名詞の側から辞書を引く

最初にやるのは辞書です。

Cambridge Dictionary と Oxford Advanced Learner’s Dictionary は、どちらも見出し語のページに用例を並べています。

引くのは名詞の側です。

decision を引けば make が出てきますが、make を引いても decision にはたどり着きにくいからです。

ここで見つかれば、次の工程は要りません。

裏取り2|2つ並べて件数を見る

辞書で決まらなかったものだけを、コーパスに持っていきます。

Ngram Viewer の検索欄に、比べたい2つをカンマ区切りで入れます。

冠詞や所有格まで入れて比べるのがコツです。

decision だけだと数えたいものとは別の文が大量に混ざります。

make a decision と do a decision のように、同じ長さで揃えて入れます。

裏取り3|差が小さい時の決め方

倍率が2倍前後のときは、どちらも使われています。

実測では highly recommend と strongly recommend が約2.1倍差で、これは「両方あり」の範囲です。

take a shower と have a shower も約5.4倍で、こちらは地域差が理由です。

差が小さいときは、件数ではなく Cambridge 側の問いに切り替えます。

読み手にとって自然に響くのはどちらか、という基準です。

倍率判断やること
100倍以上片方は使わない多い側に差し替えて終わり
10倍〜100倍少ない側は場面が限られる多い側を選び、少ない側の文脈だけ控える
2倍〜10倍両方使われている地域差・文体差を調べて選ぶ
2倍未満差がない好きなほうを選ぶ

英語のコロケーションでAIの答えを鵜呑みにできない5場面

ここは正直に書いておきます。

生成AIは頻度を数えているわけではありません。

だから「よく使われます」という答えは、件数の裏付けを持っていません。

下の5つは、裏取りへ回したほうがよい場面です。

場面1|頻度ではなく文法で返す

「strong rain は正しいですか」と聞くと、文法上は問題ないという答えが返ることがあります。

質問が「正しいか」だと、文法の話に落ちるのが原因です。

聞き方を「どちらがよく使われますか」に替えると、答えの軸が変わります。

場面2|米英の差を混ぜて返す

take a shower と have a shower のように、地域で割れる組み合わせがあります。

指示文にどちらの英語かを書いていないと、両方が混ざった答えになります。

「アメリカ英語で」と1行足すだけで、この揺れは止まります。

場面3|古い言い回しを出す

文学作品に多く出る組み合わせが、現代の会話向けとして出てくることがあります。

Ngram Viewer は年ごとの推移が見えるので、この確認に向いています。

線が右肩下がりなら、今は選ばないほうが無難です。

場面4|分野の言葉を外す

医療・法律・会計のように、分野ごとに決まった言い方がある領域です。

一般的には自然でも、その業界では別の語が定着していることがあります。

分野名を指示文に書き、その分野の文書で使われるかを聞く形にします。

場面5|候補を並べて決めない

5つ挙げたあと、どれもよく使われますと締めてくる答え方です。

これがいちばん時間を奪います。

この記事の指示文が全部「1つ選ばせる」で終わるのは、そのためです。

場面出てくる答え指示文に足す1行
場面1文法上は問題ありません正誤ではなく頻度で答えること
場面2両方使われますアメリカ英語に限って答えること
場面3古風な響きの候補2000年以降の文章で使われるものに限ること
場面4一般向けの候補◯◯業界の文書で使われるかを書くこと
場面5どれも自然です最初に試す1つを必ず選ぶこと

英語のコロケーションを1回15分で直す手順(分単位の表)

毎日の練習に落とし込みます。

用意するのは、その日に自分が書いた英文だけです。

教材を買う必要はありません。

仕事のメールでも、日記の3行でも足ります。

時間やること使うもの終わりの合図
0〜2分その日に書いた英文を1つ選んで貼るメール・日記・課題80語前後になったら止める
2〜5分指示文3を投げて、型ごとの表を出す生成AI不自然と判定された行が出る
5〜8分不自然な行を上から2つだけ選ぶ手元のメモ3つ目には手を出さない
8〜12分選んだ2つをコーパスで数えるNgram Viewer倍率を書き取ったら終わり
12〜14分直した組み合わせで1文だけ書き直す手書きでもよい1文だけにする
14〜15分型と誤りを1行でメモに残すメモ帳週末の指示文6の材料になる

順番は入れ替えない

辞書とコーパスを先に見てしまうと、自分の癖が分からないまま終わります。

先に自分の英文を出して、外したところを見てから数えます。

この順番だけは崩さないでください。

2つまでに絞る理由

1回の英文で不自然な組み合わせが8つ見つかることは珍しくありません。

全部直すと15分では終わらず、翌日から続かなくなります。

2つに絞って毎日続けたほうが、月30個の組み合わせが手に入ります。

残りの6つは、来週また同じ形で出てきます。

英語のコロケーションでやりがちな失敗6つ

指導の現場で繰り返し見てきた崩れ方を並べます。

どれも英語力の問題ではなく、引き方の問題です。

やりがちな失敗
  • 和英辞書から直に組む:和英は「語」を返しますが、コロケーションは「束」です。語を拾って自分で組むと、その瞬間に崩れます
  • 形容詞の側から辞書を引く:heavy を引いても rain には行き着きません。名詞から引けば1回で終わります
  • very を全部の形容詞に付ける:grateful なら deeply、aware なら fully や keenly が相棒です。迷ったら副詞ごと落とします
  • AIに文ごと書き直させる:きれいな英文は戻りますが、どこが不自然だったのかが消えます。組み合わせだけを答えさせます
  • 「正しいですか」と聞く:質問が正誤を求めているので、文法の答えが返ります。「どちらがよく使われますか」に替えます
  • 一覧表を作って覚えようとする:束は数が多すぎて覚え切れません。引ける状態を作るほうが早く前に進みます

6つのうち5つは、辞書を引く向きと、AIへの聞き方だけで消えます。

語彙を増やす前に、この2つを直したほうが先に進みます。

英語のコロケーションを教えてきて分かったこと|英語コーチとしての観察

ここだけは、指導の中で見てきたことを書きます。

コロケーションで詰まる人は、語彙が少ない人ではありません。

むしろ単語帳を何冊も終えた人のほうが、この壁にぶつかります。

知っている語が増えるほど、組み合わせの選択肢が増えて迷うからです。

語をたくさん知っていることと、束で引き出せることは別の能力です。

留学3形態で残った感覚

語学学校・ワーキングホリデー・大学という3つの形で英語圏に居ました。

通じなかった場面を思い返すと、文法が壊れていた記憶はほとんどありません。

相手が一瞬止まったのは、たいてい語と語の組み合わせがずれていたときです。

初めての海外勤務はオーストラリアでしたが、そこでも同じでした。

意味は通っているのに、相手の顔に「言いたいことは分かるけれど」が出ます。

この一瞬の間が、コロケーションを直すと消えます。

30歳・英検3級から始めて

私自身は30歳のときに、英検3級のところから始めています。

当時いちばん時間を溶かしたのが、組み合わせを一覧で覚えようとしたことでした。

ノートに束を書き写しても、書くときには出てきません。

前に進み始めたのは、自分が書いた英文から間違いを拾う形に切り替えてからです。

生成AIが使える今は、その切り替えが数分で終わります。

カリフォルニアに住んでいる今でも、書く前に組み合わせを確認する手は残しています。

まとめ|英語のコロケーションは規則ではなく頻度で決まります

最後に、この記事でやったことを畳みます。

コロケーションは、正解表のある分野ではありません。

Oxford の定義が言っているのは、偶然より高い頻度で一緒に出る、ということだけです。

だから判定の道具は、文法書ではなく件数になります。

やること使う道具かかる時間
型を3つに分類する手元で判断10秒
候補を集める指示文1・指示文22分
自分の英文を点検する指示文33分
件数で裏を取るNgram Viewer4分
癖を1行で残すメモ帳1分
週末に集計する指示文65分

今日からやるなら、指示文3を1本だけコピーしてください。

その日に書いた英文を貼れば、自分が外している型がその場で出ます。

残りの5本は、必要になったときに戻ってくれば足ります。

この記事の情報の取り方

定義と用例は、辞書の生ページを取得して原文から引いています。

出現の倍率は、Google Books Ngram Viewer の英語コーパスの2019年の値を割ったものです。

確認したのは2026年9月21日です。

コーパスは版が上がると数字が動くので、必要なときはご自身で叩き直してください。

参照した一次ソースは、Cambridge Dictionary の collocation、Oxford Advanced Learner’s Dictionary の collocation、Google Books Ngram Viewer の3つです。

英語のコロケーションについてよくある質問

読者からよく届く質問を並べます。

コロケーションは覚える必要がありますか?

全部を覚える必要はありません。

覚えるのではなく、書く前に引ける状態を作るほうが現実的です。

自分の英文に出てきたものだけを残していけば、1か月で30個ほどが手元にたまります。

イディオムとは何が違いますか?

イディオムは、語の意味を足しても全体の意味にならないものです。

コロケーションは、語の意味どおりなのに組み合わせだけが決まっているものです。

heavy rain は意味どおりですが、kick the bucket は意味どおりではありません。

この線引きで分けられます。

無料のAIでも使えますか?

この記事の指示文は、どれも長文の生成を求めていません。

表を1つ返すだけなので、無料で使える範囲でも動きます。

裏取りに使う Ngram Viewer も登録なしで使えます。

TOEICやライティング試験にも関係しますか?

採点基準の中身は公表されていないので、点数への影響は言い切れません。

ただ、組み合わせが崩れた英文は読み手が一瞬止まります。

読み手が止まらない英文になる、というところまでが言えることです。

コーパスは何を使えばいいですか?

登録なしで使えて、2つの組み合わせを並べて比べられるものが向いています。

この記事では Google Books Ngram Viewer を使いました。

本の文章が母体なので、話し言葉の判定には向いていません。

会話で使う言い回しを調べるときは、件数だけで決めずに場面の側も見てください。

指示文はどれから始めればいいですか?

指示文3の1本だけで始めてください。

自分の英文を貼るだけなので、材料を用意する手間がありません。

1週間続けて記録がたまったら、指示文6を足すのが自然な順番です。

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