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英語プレゼンの練習にAIを使う手順|原稿・発音・質疑の3段階

英語プレゼンの練習でAIを使う人が、いちばん時間を溶かしているのは原稿です。

原稿は、いまのAIなら30分で整います。

それでも本番で止まるのは、原稿の外側にある質疑応答です。

本編は自分が決めた順番で話せますが、質疑は相手の語彙と関心で飛んできます。

この記事では、英語プレゼンの練習を原稿・発音・質疑の3段階に分け、段階ごとにコピーできる指示文を置きます。

書き言葉と話し言葉の違いは対比表にしました。

答えられない質問が来たときの返し方も、英語の型で置いてあります。

スライドの作り方とデザインは扱いません。話す側だけに絞ります。

TOC

【結論】英語プレゼンの練習にAIを使う手順は、原稿・発音・質疑の3段階です

英語プレゼンの練習は、原稿を直す段階、声に出して詰まりを潰す段階、質疑を殴り合いで回す段階の3つに分けます。

時間の配り方は、原稿2・発音3・質疑5です。

理由は3つあります。

1つ目は、3段階でAIに渡す材料がまったく違うことです。

原稿の段階はテキスト、発音の段階は自分の録音、質疑の段階は相手役としての会話です。

材料が違うので、同じチャットで続けて頼むと出力が混ざります。

2つ目は、原稿の完成度を上げても、質疑の点数が1点も動かないことです。

原稿は書けば書くほど良くなるので、そこだけやっていると練習した気持ちになります。

本番で詰まるのは、原稿を1文字も使わない5分間のほうです。

3つ目は、質疑の練習だけがAIとの相性が良いことです。

人に頼むと、相手は遠慮して優しい質問しか出しません。

AIには「厳しい質問を30本」と指定できるので、遠慮が消えます。

逆に、AIに渡してはいけない仕事もあります。それは後の見出しで分けます。

英語プレゼンで落ちるのは本番の原稿ではなく質疑応答です

英語コーチとして相談を受けるとき、私はまず持ち時間の内訳を聞きます。

20分の枠なら、本編15分・質疑5分という組み方が多いはずです。

ところが、練習の時間配分を聞くと、ほぼ全員が本編に9割を使っています。

本番で評価が決まるのは、練習していないほうの5分です。

本編と質疑は、同じ英語でも使う筋肉が別物だからです。

本編は、自分が選んだ語だけで、自分が決めた順番に話します。

質疑は、相手が選んだ語で、相手が決めた順番で来ます。

しかも質問は、聞き取れて、意図が分かって、答えを英語で組み立てるまでが3秒以内です。

場面使う力止まる原因練習で当てる場所
本編(発表)決めた文を口に出す力言いにくい語で舌が止まる第2段階=声に出して詰まりを潰す
質疑(Q&A)聞き取り+組み立ての速さ質問の意図が取れず沈黙する第3段階=殴り合いで回す
前後の雑談短い応答を切らさない力話題が自分の専門から外れる第3段階のあとに10分足す

3つのうち、原稿づくりが効くのは1行目だけです。

2行目と3行目は、原稿を何回書き直しても動きません。

だから、練習の設計は質疑から逆算します。

質疑が怖いのは、答えを知らないからではありません

相談者の多くは、中身なら日本語で3分話せます。

詰まるのは、答えを知らないからではなく、英語で始め方が決まっていないからです。

最初の3語が出れば、そのあとは中身の力で進みます。

質疑の練習とは、最初の3語を型として持つ練習です。

後半で、その型を5つ置きます。

英語プレゼンの原稿は書き言葉のままだと伝わりません|話し言葉との対比表

英語プレゼンの原稿でいちばん多い事故は、レポートの英語をそのまま読むことです。

読めば意味は通りますが、聞いている側は途中で追えなくなります。

文字なら戻って読み返せますが、音は戻れないからです。

違いは、感覚ではなく形で決まっています。

項目書き言葉(レポート)話し言葉(プレゼン)直し方
1文の長さ25語から40語12語から18語接続詞のところで2文に割る
関係代名詞which・that で後ろに積むいったん切って代名詞で受け直す「, which is」を「. It is」に置き換える
受動態The data was collected by…We collected the data.主語を人か組織に戻す
名詞化the implementation of the planwe implemented the plan名詞を動詞に戻す
つなぎ語Furthermore・NeverthelessAnd・But・So硬い副詞を短い接続詞に落とす
数字表に任せて本文では触れない口で言う数字は3つまで残りは「on this slide」で示す
主語It is important to note that…Here is the point.形式主語をやめて中身から始める

この7項目は、AIに直させるときの指示にそのまま使えます。

「自然にして」と頼むと、AIは語を難しいほうへ寄せます。

語の難しさではなく、形を指定するのが要点です。

1文の長さは、息継ぎの回数で決まります

12語から18語という数字は、ひと息で言い切れる長さから逆算したものです。

自分の原稿を1文ずつ、息継ぎなしで声に出してみてください。

途中で息が切れる文は、聞く側も途中で切れています。

息が切れる文を全部2つに割るだけで、伝わり方は変わります。

語彙を1語も変えずにできる直しなので、いちばん先にやります。

【第1段階】英語プレゼンの原稿を話し言葉に直すAI指示文(15分)

第1段階でやることは、原稿を書くことではありません。

すでにある原稿を、耳で追える形に割り直すことです。

英語がまだ無いなら、日本語で言いたいことを箇条書きにしてから渡します。

日本語の完成文を英訳させると、書き言葉の英語が返ってきます。

箇条書きから起こさせると、最初から短い文で出てきます。

指示文1:書き言葉の原稿を、話し言葉の形に割り直させる

あなたは英語プレゼンの原稿整理役です。
これから私の英語原稿を渡します。内容は変えずに、話して伝わる形へ直してください。

守るルール
1. 1文を12語から18語に収める。超える文は接続詞の位置で2文に割る
2. 関係代名詞で後ろに積んだ節は、いったん切って代名詞で受け直す
3. 受動態は、主語を人か組織に戻して能動態にする
4. 名詞化した表現は動詞に戻す(例 the implementation of → we implemented)
5. Furthermore や Nevertheless などの硬い副詞は And / But / So に落とす
6. 語彙のレベルは上げない。難しい語に言い換えない

出力の形
・左に元の文、右に直した文を並べた表にする
・直した理由を、上の1から6の番号だけで示す
・1文も省略しない。全文を通す

私の原稿:
(このあとに貼り付けます)

6番の「語彙のレベルは上げない」を入れないと、AIは語を難しくして返します。

難しい語に置き換えられた原稿は、自分の口から出てきません。

理由を番号で書かせるのは、次から自分で直せるようにするためです。

指示文2:冒頭30秒とスライドごとの1文を点検させる

次の英語プレゼン原稿を、聞き手の立場から点検してください。日本語で答えてください。

見るところ
1. 冒頭30秒(最初の5文)で、この発表が何についてで、聞き手に何が起きるかが分かるか
2. スライドごとに、言いたいことが1つに絞れているか。2つ以上あるスライドを全部挙げる
3. 口で言っている数字が、1スライドに4つ以上入っている箇所を全部挙げる
4. 聞き手が前提を知らないと意味が取れない語を全部挙げる

出力の形
・1から4それぞれについて、該当箇所の英文を引用してから指摘する
・褒める文は書かない
・直し方は1行だけ添える

原稿:
(このあとに貼り付けます)

冒頭30秒を別に点検させるのは、ここだけ聞いて残りを聞くか決める人がいるからです。

私が見てきた原稿では、冒頭が自己紹介と謝辞で埋まっている例がとても多いです。

自己紹介は、司会が読む1行に任せて構いません。

第1段階は、ここで終わりにします。これ以上原稿をいじらないのが重要です。

原稿は、声に出した後でしか本当の問題が出てこないからです。

【第2段階】英語プレゼンで声に出して詰まる箇所を潰す手順(20分)

第2段階は、原稿を通しで1回読み、その音声を自分で書き起こすところから始めます。

書き起こしはAIに任せて構いません。

見るのは、原稿と書き起こしがズレた箇所です。

ズレた箇所が、あなたが本番でも詰まる箇所です。

機械は、聞こえたとおりにしか書きません。だからごまかしが効きません。

自分の耳で聞き返すより、この差分を見るほうが速いです。

書き起こしの精度を上げたいときは、固有名詞を先に渡しておきます。

OpenAIの文字起こしのドキュメントには、渡した語の扱いについてこう書かれています。

Keywords are hints, not required output.

OpenAI「Speech to text」のドキュメントより(2026年9月16日に確認)

先に渡した語は、出す義務のあるものではなくヒントとして扱われます。

つまり、社名や製品名を渡しても、言えていない語が勝手に補われるわけではありません。

詰まりの検査に使う道具としては、この性質のほうが都合が良いです。

同じドキュメントには、語単位の時刻が要るときの選び方も書かれています。

Use whisper-1 when you need word or segment timestamps.

OpenAI「Speech to text」のドキュメントより(2026年9月16日に確認)

語ごとの時刻が出ると、どこで何秒止まったかが数字で見えます。

自分の感覚では「少し詰まった」でも、数字にすると2秒空いていたりします。

詰まりは3種類あり、手当てが違います

詰まりの種類書き起こしでの出方原因その場での手当て
①音が出ない語が別の語に化ける子音の連続や r と l で舌が止まるその語を捨てて、言える同義語に替える
②語が出ない語が丸ごと抜ける原稿の語が自分の使用語彙に入っていない自分がふだん使う語に書き換える
③息が続かない文の後半だけ音が小さく崩れる1文が長すぎる接続詞の位置で2文に割る

3つのうち、本番でいちばん事故になるのは①です。

言えない語を練習で克服しようとすると、当日まで不安が残ります。

プレゼン前の1週間では、発音を直すより、言える語に替えるほうが間に合います。

指示文3:詰まった語の言い換え候補を出させる

あなたは英語プレゼンの音読コーチです。
これから2つのテキストを渡します。1つ目は私の原稿、2つ目は私が読んだ音声の書き起こしです。

やること
1. 2つを突き合わせ、ズレている箇所を出てきた順に全部並べる
2. 各ズレを次の3つに分類する
   (a) 音が出ずに別の語に化けた
   (b) 語が丸ごと抜けた
   (c) 文の後半が崩れた
3. (a) と (b) の語について、意味を変えずに言いやすい言い換えを3つずつ出す
4. 言い換えは、私が読めた語と同じ難易度に揃える
5. (c) の文は、接続詞の位置で2文に割った案を出す

条件
・励ましの言葉は書かない
・発音記号の説明はしない。言い換えだけを出す
・出力は表で、列は「原稿の語 / 分類 / 言い換え3案」

原稿:
(このあとに貼り付けます)

書き起こし:
(このあとに貼り付けます)

4番の「同じ難易度に揃える」を落とすと、言い換え案がさらに言いにくい語になります。

読めた語のレベルを基準として渡すのが要点です。

模範の音を作るときの注意

自分の原稿を合成音声で読ませて、聞き比べる練習も使えます。

OpenAIの音声合成のドキュメントには、声の対応言語についてこう書かれています。

Voices are currently optimized for English.

OpenAI「Text to speech」のドキュメントより(2026年9月16日に確認)

英語に最適化されていると書かれているので、英語原稿の読み上げには向いています。

ただし、合成音は息継ぎをしません。

だから、息が続くかどうかの検査には使えません。

息の検査は、自分の口と録音でしかできません。

【第3段階】英語プレゼンの質疑応答をAIと殴り合いで練習する(25分)

第3段階が、この記事でいちばん時間を取ってほしいところです。

やり方は2手に分かれます。

先に想定質問を紙で出し切り、そのあとに口頭で殴り合います。

順番を逆にすると、思いついた質問だけを何度も練習することになります。

想定質問は、自分で当てないと詰みます。AIに全部任せられる部分ではありません。

AIは、あなたの会議に誰が座っているかを知らないからです。

そこで、質問を出させるときは「誰の役で聞くか」を指定します。

指示文4:厳しい役を指定して、想定質問を30本出させる

あなたは、私の発表を聞く側の人間として質問します。役は次の4つです。
役A: 予算を決める立場の人。費用と回収にしか関心がない
役B: 技術の中身を疑う立場の人。数字の出し方を細かく突く
役C: 競合のやり方を知っている人。なぜ他の方法ではないのかを聞く
役D: 分野の外から来た人。前提そのものを知らない

これから私の英語プレゼン原稿を渡します。
4つの役から、それぞれ英語の質問を8本ずつ、合計32本出してください。

条件
・質問は英語で書き、そのあとに日本語の意図を1行添える
・1本は必ず、原稿が触れていない弱点を突くものにする
・優しい質問や感想は出さない
・同じ内容の質問を言い換えただけのものは出さない
・答えは書かない。質問だけを出す

原稿:
(このあとに貼り付けます)

32本のうち、自分が3秒で答え始められないものに印を付けます。

印が付いた質問だけを、次の口頭練習に持ち込みます。

答えられる質問を何度も練習しても、本番の点数は動きません。

指示文5:追い討ちを止めない設定で、口頭の殴り合いをする

紙の質問に紙で答えていると、本番の速さになりません。

音声で話せるモードがあるなら、そちらに切り替えます。

OpenAIのリアルタイム音声のドキュメントには、この用途の説明としてこう書かれています。

Use the Realtime API when the interaction should feel conversational and immediate. This is the best starting point for voice agents that need barge-in, low first-audio latency, natural turn taking, and realtime tool use.

OpenAI「Getting started with the Realtime API」より(2026年9月16日に確認)

barge-in は、こちらが話している途中で割り込める性質のことです。

本番の質疑も、途中で割り込まれます。

割り込まれる練習をしていないと、そこで話が完全に止まります。

これから英語プレゼンの質疑応答の練習をします。あなたは質問する側です。

進め方
1. 私が「Ready」と言ったら、英語で質問を1つだけ投げる
2. 私の答えが終わったら、その答えの弱いところに追い討ちの質問を必ず1つ入れる
3. 追い討ちは、同じ論点で最大3回まで続ける
4. 3回終わったら次の論点へ移る
5. 全部で8論点を回す

守ること
・質問は英語だけで話す。日本語に切り替えない
・私の英語の文法は、この練習中は直さない
・私が10秒黙ったら、同じ質問をゆっくり言い直す
・励ましや感想を入れない

練習が終わったら、次の4つだけを日本語でまとめてください。
(1) 答え始めるまでに時間がかかった質問
(2) 私が答えをそらした質問
(3) 私の答えで、意味が取れなかった箇所
(4) 次回まず直す1点

2番の「必ず1つ入れる」が、この練習の心臓です。

本番で怖いのは最初の質問ではなく、答えたあとに来る2手目だからです。

1問1答で終わる練習は、本番の半分しか再現していません。

文法を直させないのは、途中で止まると速さの練習にならないからです。

指示文6:自分の答えを30語以内に削らせる

次に渡すのは、英語プレゼンの質疑で私が実際に答えた英文です。
1つずつ、次の形に削ってください。

削り方
1. 最初の1文で、結論だけを言い切る形にする
2. 全体を30語以内に収める
3. 言い訳や前置き(Well, actually, as I mentioned before など)を全部落とす
4. 数字は1つだけ残す。残す数字は、質問に直接答えているものを選ぶ
5. 削った版と元の版を上下に並べ、落とした情報を1行で示す

条件
・語彙は私が使ったものの範囲に収める
・新しい主張を足さない
・削ると意味が変わってしまう箇所は「削れない」と書いて残す

私の答え:
(このあとに貼り付けます)

質疑の答えが長くなるのは、英語力の問題ではなく不安の問題です。

足りない気がして、聞かれていないことまで足してしまいます。

30語に削った版を声に出しておくと、本番でその長さに収まります。

英語プレゼンで答えられない質問が来たときの返し方5つの型

答えられない質問は、どれだけ準備しても来ます。

だから、答えられないときの動き方を先に決めておきます。

ここで沈黙するか、型で返せるかで印象が大きく変わります。

型は5つです。どの型を使うかは、詰まった理由で決めます。

型使う場面最初に言うことやってはいけないこと
①聞き返す質問が聞き取れなかった聞き取れた部分を言って確認する「Pardon?」だけで丸投げする
②言い換えて確認語は取れたが意図が読めない自分の言葉で質問を言い直す意図を推測して勝手に答える
③持ち帰る意図は分かるが数字を持っていないいま手元に無いと先に言うあいまいな数字を口にする
④線を引く発表の範囲外の話今日の範囲を1文で示す範囲外の話に引きずられて長く話す
⑤分からないと言う答えを持っていない知らないと言い切る知っているふりをして話を広げる

5つとも、最初の1文を英語で丸暗記しておきます。

その場で組み立てようとすると、間に合いません。

そのまま覚える英語の型

①聞き返す(聞き取れた部分を見せて確認する)
  I caught the part about the budget, but I missed the rest. Could you say that again?
  Sorry, I didn't catch the last part. Was it about the timeline?

②言い換えて確認する(意図を確かめてから答える)
  So your question is why we chose this method over the other one. Is that right?
  Let me make sure I understand. You're asking about the cost after the first year.

③持ち帰る(数字を持っていないとき)
  I don't have that number with me today. I'll send it to you by email this week.
  That's a fair point. I'd rather check the data than give you a rough number now.

④線を引く(発表の範囲外)
  Today I'm covering the first phase only. The second phase is still being planned.
  That's outside what I looked at, so I can't speak to it with any confidence.

⑤分からないと言う(答えを持っていない)
  I don't know. That's something I need to look into.
  Honestly, I haven't thought about that. Thank you for raising it.

③と⑤で大事なのは、そのあとに次の一手を1文だけ足すことです。

「分かりません」で止めると、答えを持っていないことだけが残ります。

「調べて今週送ります」まで言うと、話が前に進みます。

英語でいちばん印象が悪いのは、知らないことを知っているふりで埋める答え方です。

オーストラリアで働き始めたころ、私はこれを何度もやってしまいました。

聞き取れていないのに、分かったふりで相づちを打っていました。

その場は流れますが、後で話が食い違って余計に時間を使いました。

聞き返す型を口に入れてからは、この種の食い違いが減りました。

指示文7:自分の返しを、5つの型で添削させる

これから、英語プレゼンの質疑で私が答えられなかった場面の記録を渡します。
次の5つの型のどれを使うべきだったかを判定してください。

型
①聞き返す ②言い換えて確認する ③持ち帰る ④範囲外だと線を引く ⑤分からないと言う

出力の形
1. 場面ごとに、選ぶべき型を1つだけ挙げる
2. その型での英語の返しを2案ずつ書く。どちらも25語以内にする
3. 私が実際に言った英語と比べて、聞き手にどう伝わったかを日本語で1行書く
4. 5つの型のどれにも当てはまらない場面があれば、そう書く

条件
・丁寧すぎる言い回しにしない。会議で使う長さにする
・謝る文を先頭に置かない
・私の英語のレベルから離れた語を使わない

場面の記録:
(このあとに貼り付けます)

英語プレゼンの練習にAIを使う3週間の割り振り(分単位の表)

3段階を、本番までの3週間にどう置くかを表にしました。

1日60分を想定していますが、30分しか取れない日は質疑だけ残します。

削る順番は、原稿・発音・質疑の順です。

時期原稿発音質疑その週に終わらせること
3週間前30分20分10分指示文1と2を回し、原稿を話し言葉の形にする
2週間前10分30分20分通し録音を3本取り、詰まる語を全部言い換える
1週間前0分15分45分想定質問32本を出し、答えられない印を付ける
本番3日前0分10分50分口頭の殴り合いを1日1回、追い討ち3回まで回す
本番前日0分10分20分5つの型の英文を声に出す。新しい練習を足さない

1週間前から、原稿の時間を0分にしているのがこの表の要点です。

直前に原稿を触ると、覚えた音が全部ズレます。

私が見てきた中で、前日に原稿を大きく直した人は、当日の詰まりが増えていました。

前日にやるのは、覚えた型を口に戻すことだけです。

3週間より短いときの削り方

1週間しか無いなら、原稿の段階は指示文1の1回だけにします。

残りは、通し録音1本と質疑に全部回します。

3日しか無いなら、原稿は触らず、5つの型の暗記と殴り合いだけにします。

短い準備で点数が動くのは、いつも質疑の側です。

英語プレゼンでAIにやらせないこと|英語コーチとしての観察

ここからは、私が指導の場で見てきたことを書きます。

AIに渡してはいけない仕事は3つあります。

1つ目は、中身が正しいかどうかの判断です。

自分の分野の数字や事実は、自分の資料でしか裏が取れません。

2つ目は、社内や業界でその語をどう呼んでいるかの最終決定です。

一般的に正しい英語と、その現場で通じる英語は別物です。

3つ目は、想定質問の取捨選択です。

どの質問が実際に来るかは、その部屋に誰が座るかで決まります。

AIが出した32本のうち、本番で当たるのは自分で印を付けた数本です。

印を付ける作業は、人の仕事として残ります。

上手い人ほど、原稿を捨てるのが早いです

英語のプレゼンが通る人は、原稿を早い段階で手放します。

スライド1枚につき、言うことを1文だけ決めて、残りはその場で組みます。

逆に、詰まる人は原稿を最後まで持っています。

原稿を持っていると、1語つまずいただけで戻る場所を探してしまいます。

原稿を捨てるのが怖いのは、覚えていないからではなく、外れたときの戻り方を決めていないからです。

戻り方は、スライドごとの1文を紙に書いて手元に置くだけで足ります。

全文の原稿は、手元に置かないほうが落ち着きます。

30歳・英検3級から始めた側から見た話

私は30歳のとき、英検3級のところから英語をやり直しました。

語学学校、ワーキングホリデー、大学と、留学の形を3つとも通っています。

その中でいちばん苦しかったのは、人前で話して質問を受ける場面でした。

用意した話は言えるのに、質問が来た瞬間に何も出てこないのです。

いま思えば、練習していたのが本編だけだったからです。

当時は、質問を出してくれる相手を自分で用意できませんでした。

いまは、その相手役だけはAIで用意できます。そこが一番の変化です。

英語プレゼンの練習でやってはいけない5つ

ここまでの裏返しを、5つにまとめます。

  • 原稿の英語を「もっと自然に」とだけ頼む。語が難しくなって、自分の口から出なくなります
  • 黙読で練習を終える。詰まる箇所は、声に出して録音するまで表に出てきません
  • 1問1答で質疑練習を終える。本番で効くのは、答えたあとの2手目です
  • 答えられる質問ばかり練習する。印を付けた質問だけを回すほうが、同じ時間で先に進みます
  • 前日に原稿を大きく直す。覚えた音の並びがズレて、当日の詰まりが増えます

5つのうち、いちばん多いのは2つ目です。

原稿を読み返すのは、練習ではなく確認です。

口を動かした時間だけが、本番の速さになります。

英語プレゼンとAIについてよくある質問

Q. AIを使えば、英語プレゼンは上達しますか。

A. 上達すると言い切ることはできません。

ただし、答えられなかった質問が毎回リストとして残る状態は作れます。

私の経験では、そのリストが出るようになると、練習の中身が先に変わります。

Q. 原稿をAIに全部書かせてもよいですか。

A. 書かせること自体は止めません。

ただ、全部書かせた原稿は語彙が自分の範囲から外れるので、声に出す段階で必ず引っかかります。

日本語の箇条書きを渡して、短い文で起こさせるほうが手戻りが少ないです。

Q. 発音はAIに直してもらえますか。

A. 直すというより、どこが通じていないかの検出に向いています。

書き起こしが別の語に化けた箇所が、通じていない箇所です。

本番が近いなら、その語の発音を直すより、言える語に替えるほうが早く片付きます。

Q. 質疑の練習は、日本人の同僚と日本語でやってもよいですか。

A. 質問の中身を洗い出す目的なら有効です。

ただ、答え始めるまでの3秒を縮める練習にはなりません。

洗い出しは日本語、口を動かすのは英語、と分けるのが現実的です。

Q. 音声で話せる環境がありません。

A. 指示文4・6・7は、テキストだけで動きます。

指示文5の殴り合いは、自分の答えをその場で紙に書き、時間を測る形で代用できます。

測るのは、質問を読んでから最初の1語を書くまでの秒数です。

Q. 社外に出せない資料なので、AIに貼れません。

A. 数字と固有名詞を差し替えた版を作ってから渡す方法があります。

この記事の指示文は、文の形と質問の作り方を扱うものなので、数字が本物でなくても動きます。

社内の規程が優先なので、貼ってよい範囲は自分の会社の決まりで確認してください。

Q. 質疑で沈黙してしまったときは、どう立て直しますか。

A. 沈黙したまま考えるのをやめて、聞き取れた部分を口に出します。

「I caught the part about ~」の型が、そのための1文です。

相手に質問を言い直してもらえるので、考える時間も戻ってきます。

Q. 発表の英語はアメリカ英語に寄せたほうがよいですか。

A. 聞き手の顔ぶれで決まるので、どちらかに寄せる必要はありません。

私はオーストラリアで働いたあと、いまはカリフォルニアにいますが、発表で問題になったのは訛りではなく文の長さでした。

短く切って話す人は、どの訛りでも伝わっています。

まとめ|英語プレゼンの練習は、質疑から逆算します

この記事の中身を、手順の形でまとめます。

  • 練習を原稿・発音・質疑の3段階に分け、時間は2対3対5で配る
  • 第1段階は、指示文1で1文12語から18語に割り、関係代名詞と受動態と名詞化をほどく
  • 第2段階は、通しで録音して書き起こし、原稿とズレた箇所を詰まりとして拾う
  • 言えない語は、発音を直すのではなく、指示文3で言える語に替える
  • 第3段階は、指示文4で役を指定して質問を32本出し、3秒で答え始められないものに印を付ける
  • 印を付けた質問だけを、指示文5で追い討ち3回まで回す
  • 答えは指示文6で30語に削り、答えられない質問には5つの型で返す
  • 前日は原稿を触らず、5つの型の英文だけを口に戻す

英語プレゼンの原稿は、いまのAIなら形まで持っていけます。

けれども、どの質問が飛んでくるかは、その部屋を知っている自分にしか当てられません。

原稿はAIに渡し、想定質問は自分で当てる。分け方はこれだけです。

この記事の情報の取り方

  • 文字起こしと音声合成とリアルタイム音声の仕様は、提供元の開発者向けドキュメントを2026年9月16日に直接取得して読みました
  • 英語の引用は、取得した時点のページにあった表記をそのまま写しています
  • 各AIサービスの料金と無料枠は、料金ページの本文を取得できなかったので書いていません
  • 1文の語数や時間配分の数字は、私が指導の場で使っている基準で、研究の数値ではありません
  • プレゼンの評価に関する調査データは、一次資料に自分で当たれなかったので1件も引用していません
  • 例に挙げた英文は、特定のサービスや企業の資料から写したものではなく、この記事のために書いたものです
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