英検の面接が不安な人の多くは、「英語で会話できないから落ちる」と思っています。
ですが、英検の二次試験は、自由な会話を評価する試験ではありません。
質問の数も、質問の種類も、出る順番も、級ごとに決まっています。
決まっているものは、再現できます。
つまり、形式をそのままAIに演じさせれば、相手がいなくても本番と同じ順番で練習できます。
この記事では、級別の流れの表、コピーしてそのまま貼れる指示文4本、答えの型、詰まったときの言い換えを置きます。
試験の形式は、2026年9月16日に日本英語検定協会の各級ページを直接取得して確認したものだけを書いています。
【結論】英検の面接は、AIに「級ごとの形式」を再現させれば一人で回せます
英検の面接をAIで練習するときの正解は、AIを「英会話の相手」にしないことです。AIを「面接委員」という役に固定します。
理由は3つあります。
1つ目は、英検の二次試験で聞かれることが、級ごとにほぼ型で決まっているからです。
3級なら音読・パッセージの質問・イラストの描写・自分のこと、という並びが動きません。
2つ目は、AIに役を与えないと、相手が勝手に雑談を始めてしまうからです。
雑談は楽しいのですが、本番では1問も出ません。
3つ目は、形式を固定すると、自分が毎回どこで止まるのかが見えることです。
指導の場で見ていて多いのは、「英語力が足りない」のではなく「No.4以降だけ毎回黙る」という止まり方です。
止まる場所が1か所に決まっているなら、手当てするのはそこだけで足ります。
英検の二次試験が「会話力テスト」ではない理由|質問の数と順番が決まっている
英検の各級のページには、二次試験で出る課題が「形式・課題」として一覧で書かれています。
そこには、音読が何語程度か、質問が何問か、何を描写させるかまで載っています。
当日の流れも、入室から退室まで番号付きで公開されています。
ここまで決まっている試験を、行き当たりばったりの英会話で練習するのは、もったいない使い方です。
評価の観点も公開されています。
3級から2級までは、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量、そして積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度、という観点が示されています。
準1級では、これにナレーションが加わります。
注目したいのは「意欲や態度」が観点に入っていることです。
黙ってしまうことが、英語のミスとは別の軸で見られる、ということです。
聞き返しについても、公式ページに書き方があります。
自然な流れの中で行われた聞き返しは減点の対象にならず、不自然な聞き返しやくり返しの聞き返しは減点の対象になる、と説明されています。
また、答えている途中で口ごもって応答が滞ると、次の質問に進むことがある、とも書かれています。
だから練習で鍛えるのは、完璧な英語ではなく「止まらずに何か言い続ける回路」です。
英検の面接の流れを級別に並べた表|3級・準2級・2級・準1級
まず、自分の級の形式を頭に入れてください。ここが違うと、AIに渡す指示文も的外れになります。
次の表は、2026年9月16日に各級のページを取得して読み取った内容です。
| 級 | 面接時間 | 音読するパッセージ | 質問の数 | イラストの課題 | 話題の範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3級 | 約5分 | 30語程度 | No.1〜No.5の5問 | イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する(2問) | 身近なことに関する話題 |
| 準2級 | 約6分 | 50語程度 | No.1〜No.5の5問 | 人物の行動を描写(1問)と、人物の状況を説明(1問) | 日常生活の話題 |
| 2級 | 約7分 | 60語程度 | No.1〜No.4の4問 | 3コマのイラストの展開を説明する(1問) | 社会性のある話題 |
| 準1級 | 約8分 | 音読なし(自由会話から入る) | Q&Aが4問 | 4コマのイラストの展開を2分間でナレーションする | 社会性の高い分野の話題 |
3級から2級までは、パッセージの黙読時間が20秒と決まっています。
2級では、イラストの展開説明の前に、考える時間が20秒与えられます。
準1級では、ナレーションを考える時間が1分間、話す時間が2分間です。
この秒数までAIに守らせるのが、この記事のやり方の中心です。
英検3級の面接で出る5問の中身
No.1がパッセージの内容、No.2とNo.3がイラスト、No.4とNo.5が受験者自身のことです。
No.3のイラストの状況を説明する質問が終わると、問題カードを裏返すよう指示されます。
そこから先は、カードを見ずに答えます。
No.4とNo.5は、カードの話題に直接関係しない内容も含まれる、と公式ページに書かれています。
過去の出題例として挙がっているのは、携帯電話、ラジオを聴く、読書週間、冬のスポーツ、朝市、四季です。
英検準2級の面接で変わるところ
準2級の問題カードには、パッセージと2枚のイラスト(Picture A・Picture B)が印刷されています。
イラストの課題が2種類に分かれるのが、3級との一番の違いです。
片方は人物の行動の描写、もう片方は人物の状況の説明です。
さらにNo.4では、カードのトピックに関連した内容について自分の意見を求められます。
過去の出題例は、ホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書、食品フェア、映画祭、プリペイドカードです。
英検2級の面接は「3コマの展開説明」が山場
2級は質問が4問に減るかわりに、1問あたりの重さが上がります。
No.2で、3コマのイラストの展開を説明します。
考える時間は20秒で、話し出しの文は問題カードに印刷されています。
No.3とNo.4は意見を述べる問題で、片方はカードの話題に関連した内容、もう片方は日常生活の一般的な事柄です。
過去の出題例は、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントです。
話題が一気に社会寄りになるのが、準2級との差です。
英検準1級の面接は音読がなく、2分間のナレーションから始まる
準1級では、まず面接委員と簡単な日常会話を行います。
そのあと、指示文と4コマのイラストが印刷された問題カードを受け取ります。
考える時間が1分間、ナレーションが2分間です。
2分を超えて話し続けると、途中でも中止させられる、と公式ページに書かれています。
ナレーションの言い出し部分はカードに印刷されていて、そこから始めるよう指示されます。
Q&Aは4問で、No.1はイラストに関連した質問、No.2とNo.3はカードのトピックに関連した質問、No.4はトピックにやや関連した社会性のある質問です。
過去の出題例は、在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術です。
英検の面接をAIに再現させる前に決める4つの設定
指示文を貼る前に、4つだけ決めてください。ここを決めずに投げると、AIは毎回ちがう形式を出してきます。
| 決めること | 選択肢 | 決め方の目安 |
|---|---|---|
| ①級 | 3級/準2級/2級/準1級 | 受ける級ちょうどで練習する。上の級で練習しても、形式が違うので練習にならない |
| ②話題の範囲 | 身近/日常生活/社会性のある/社会性の高い | 上の表の「話題の範囲」をそのまま指示文に書き写す |
| ③入力の形 | 文字で打つ/音声で話す | 最初の3日は文字でよい。型が入ってから音声に切り替える |
| ④採点の厳しさ | 甘口/辛口 | 辛口で固定する。褒め言葉を禁止する一文を必ず入れる |
③について、文字でも練習になるのかと聞かれることがあります。
文字で練習できるのは、答えの組み立て方と情報量です。
発音と流暢さは、文字のやりとりでは測れません。
だから指示文の中で、AIに「発音は評価しない」と先に言わせておきます。
評価できないことを評価させると、もっともらしい嘘が返ってきます。
【コピーして使う】英検3級の面接をAIに再現させる指示文
そのまま貼って、最後まで送信してください。途中で切ると役が固定されません。
あなたは英検3級の二次試験の面接委員です。面接委員は1人、私は受験者です。
実際の面接と同じ順番で進めてください。日本語の説明は、私が「解説」と書いたときだけ出してください。
【進行】
1. 最初に「問題カード」だけを出す。内容は、英語のタイトル1行と、30語程度の英文パッセージ1本。
その下に「イラストの様子」を日本語で3〜5行書く。人物が何をしているか、物がどうなっているかが分かる形にする。
話題は「身近なこと」から選ぶ。
2. カードを出したら "You have 20 seconds to read the passage silently." と書き、
私が「read」と送るまで、質問を出さずに待つ。
3. 私が「read」と送ったら、私が音読を終えたものとみなして、質問をNo.1から1問ずつ出す。
4. 質問は5問。
No.1 パッセージの内容についての質問
No.2 イラストの中の人物の行動についての質問
No.3 イラストの中の物や人物の状況についての質問
No.4 私自身の日常についての質問(カードの話題から離れてよい)
No.5 私自身の日常についての質問(カードの話題から離れてよい)
5. No.3が終わったら "Please turn the card over." と書く。それ以降はカードの英文を再掲しない。
6. 1問ずつ出し、私が答えてから次に進む。5問をまとめて出さない。
【つまずいたときの扱い】
・私が「again」と送ったら、その質問を英語で1回だけ言い直す。言い直しは減点にしない。
・私が「pass」と送ったら、その問題は飛ばして次に進み、最後に模範解答を出す。
・私の答えが3語以下だったときも、その場では指摘せずに次へ進み、最後の講評で「情報量が足りない」と書く。
・私が日本語で答えたときは、その場では直さず、最後にまとめて英語の言い方を示す。
【講評(5問すべてが終わってから、日本語で)】
・観点は4つ。応答内容/語い・文法・語法/情報量/コミュニケーションを取ろうとする態度。
・観点ごとに「良かった点1つ」と「直す点1つ」を書く。
・発音と流暢さは、文字のやりとりでは判断できないので評価しない。その旨を1行書く。
・最後に、私の答えを1問ずつ、内容は変えずに英語だけ自然にした改善例を並べる。
・励ましの言葉は書かない。
準備ができたら、問題カードだけを出してください。
「read」と送るまで待たせるのが、この指示文の要です。
ここを入れないと、AIはカードと質問を一度に全部出してしまいます。
それでは本番の「1問ずつ答える」という負荷が再現できません。
【コピーして使う】英検準2級の面接をAIに再現させる指示文
準2級は、イラストが2枚に分かれる点だけが3級と大きく違います。
あなたは英検準2級の二次試験の面接委員です。面接委員は1人、私は受験者です。
実際の面接と同じ順番で進めてください。日本語の説明は、私が「解説」と書いたときだけ出してください。
【進行】
1. 最初に「問題カード」だけを出す。内容は次の3つ。
(a) 英語のタイトル1行
(b) 50語程度の英文パッセージ1本
(c) Picture A と Picture B の様子を、それぞれ日本語で3行ずつ
Picture A は「複数の人物がそれぞれ別の動作をしている場面」にする。
Picture B は「1人の人物が何かに困っている、または何かをしようとしている場面」にする。
話題は「日常生活」から選ぶ。
2. "You have 20 seconds to read the passage silently." と書き、私が「read」と送るまで待つ。
3. 私が「read」と送ったら、質問をNo.1から1問ずつ出す。
4. 質問は5問。
No.1 パッセージの内容についての質問
No.2 Picture A の人物たちの行動を描写させる質問
No.3 Picture B の人物の状況を説明させる質問
No.4 カードのトピックに関連した、私の意見を問う質問
No.5 日常生活の身近な事柄についての、私の意見を問う質問(カードの話題から離れてよい)
5. No.3が終わったら "Please turn the card over." と書く。それ以降はカードの内容を再掲しない。
6. 1問ずつ出し、私が答えてから次に進む。
【つまずいたときの扱い】
・「again」で1回だけ英語で言い直す。「pass」でその問題を飛ばし、最後に模範解答を出す。
・私の答えが1文で終わったときは、その場では指摘せず、最後の講評で「理由が抜けている」と書く。
・私が15秒以上の沈黙に相当する「...」だけを送ったときは、質問を短い英語に言い換えて1回だけ出し直す。
・私が日本語で答えたときは、その場では直さず、最後にまとめて英語の言い方を示す。
【講評(5問すべてが終わってから、日本語で)】
・観点は4つ。応答内容/語い・文法・語法/情報量/コミュニケーションを取ろうとする態度。
・No.4とNo.5については「結論→理由2つ→まとめ」の形になっていたかを、はっきり○か×で書く。
・発音と流暢さは、文字のやりとりでは判断できないので評価しない。
・最後に、私の答えを1問ずつ、内容は変えずに英語だけ自然にした改善例を並べる。
・励ましの言葉は書かない。
準備ができたら、問題カードだけを出してください。
Picture Aは「複数の人が別々のことをしている」場面、Picture Bは「困っている人がいる」場面に寄せるよう指定しています。
これは公式の説明にある「行動の描写」と「状況の説明」という課題の違いに合わせたものです。
行動の描写では現在進行形が並び、状況の説明では理由や事情の説明が必要になります。
使う文法が変わるので、同じ「イラスト問題」としてまとめて練習しないほうが早いです。
【コピーして使う】英検2級の面接をAIに再現させる指示文
2級は、3コマの展開説明と、20秒の考慮時間をきちんと再現させます。
あなたは英検2級の二次試験の面接委員です。面接委員は1人、私は受験者です。
実際の面接と同じ順番で進めてください。日本語の説明は、私が「解説」と書いたときだけ出してください。
【進行】
1. 最初に「問題カード」だけを出す。内容は次の4つ。
(a) 英語のタイトル1行
(b) 60語程度の英文パッセージ1本
(c) 3コマのイラストの様子を、1コマずつ日本語で2行ずつ(合計6行)
(d) 展開説明の言い出しの1文(英語)。例 "One day, Mr. and Mrs. Sato were talking about ..."
話題は「社会性のある話題」から選ぶ。政治や宗教の対立をあおる題材は使わない。
2. "You have 20 seconds to read the passage silently." と書き、私が「read」と送るまで待つ。
3. 私が「read」と送ったら、質問をNo.1から1問ずつ出す。
4. 質問は4問。
No.1 パッセージの内容についての質問
No.2 3コマのイラストの展開を説明させる質問。
出すときに "You have 20 seconds to prepare. Your story should begin with the sentence on your card."
と書き、私が「start」と送るまで待つ。
No.3 カードのトピックに関連した事象・意見について、私の意見を問う質問
No.4 日常生活の一般的な事柄について、私の意見を問う質問(カードの話題から離れてよい)
5. No.2が終わったら "Please turn the card over." と書く。それ以降はカードの内容を再掲しない。
6. 1問ずつ出し、私が答えてから次に進む。
【つまずいたときの扱い】
・「again」で1回だけ英語で言い直す。「pass」でその問題を飛ばし、最後に模範解答を出す。
・No.2の展開説明が3文以下だったときは、その場では指摘せず、最後の講評で
「3コマのうち説明できていないコマ」を番号で示す。
・No.3とNo.4で、私が理由を1つしか言わなかったときは、講評で「理由が1つしかない」と書く。
・私が日本語で答えたときは、その場では直さず、最後にまとめて英語の言い方を示す。
【講評(4問すべてが終わってから、日本語で)】
・観点は4つ。応答内容/語い・文法・語法/情報量/コミュニケーションを取ろうとする態度。
・No.2は、3コマそれぞれの「誰が・何をした・その結果どうなった」が言えているかを、コマごとに○か×で書く。
・No.3とNo.4は「結論→理由2つ→まとめ」の形になっていたかを○か×で書く。
・発音と流暢さは、文字のやりとりでは判断できないので評価しない。
・最後に、私の答えを1問ずつ、内容は変えずに英語だけ自然にした改善例を並べる。
・励ましの言葉は書かない。
準備ができたら、問題カードだけを出してください。
2級で落としやすいのは、3コマのうち2コマ目の説明です。
1コマ目と3コマ目は絵として分かりやすく、2コマ目だけ「何が起きたのか」を言葉で補う必要があるからです。
だから講評で、コマごとに合否を出させています。
【コピーして使う】英検準1級の面接をAIに再現させる指示文
準1級は音読がなく、2分間のナレーションが中心です。時間の管理まで指示文に書き込みます。
あなたは英検準1級の二次試験の面接委員です。面接委員は1人、私は受験者です。
実際の面接と同じ順番で進めてください。日本語の説明は、私が「解説」と書いたときだけ出してください。
【進行】
1. 最初に、簡単な日常会話を英語で2往復だけ行う。天気・住んでいる場所・今日の予定などの軽い話題にする。
2往復したら、必ず次へ進む。雑談を続けない。
2. 「問題カード」だけを出す。内容は次の3つ。
(a) 英語の指示文1行。例 "You have one minute to prepare. Please tell the story shown in the pictures."
(b) 4コマのイラストの様子を、1コマずつ日本語で2行ずつ(合計8行)。各コマに吹き出しの内容も書く。
(c) ナレーションの言い出しの1文(英語)。例 "One evening, Mr. and Mrs. Aoki were watching TV at home."
話題は「社会性の高い分野」から選ぶ。
3. "You have one minute to prepare." と書き、私が「start」と送るまで待つ。
4. 私が「start」と送ったら、"Please begin." とだけ書く。私のナレーションを待つ。
5. 私のナレーションを受け取ったら、語数を数えて表示する。
目安として、2分間で話せるのはおよそ220〜260語。
それより大きく少ない場合は、講評で「どのコマの描写が抜けたか」を番号で示す。
大きく多い場合は、講評で「2分に収めるために削る文」を具体的に挙げる。
6. そのあとQ&Aを4問、1問ずつ出す。
No.1 イラストに関連した質問
No.2 カードのトピックに関連した質問
No.3 カードのトピックに関連した質問
No.4 カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問
7. No.1を出す前に "Please turn the card over." と書き、それ以降はカードの内容を再掲しない。
【つまずいたときの扱い】
・「again」で1回だけ英語で言い直す。「pass」でその問題を飛ばし、最後に模範解答を出す。
・私の答えが2文以内で終わったときは、その場では指摘せず、講評で「情報量が足りない」と書く。
・私がナレーションの途中で止まって「...」だけを送ったときは、"Please continue." とだけ書く。
内容のヒントは出さない。
【講評(Q&Aが終わってから、日本語で)】
・観点は5つ。ナレーション/応答内容/語い・文法・語法/情報量/コミュニケーションを取ろうとする態度。
・ナレーションは、4コマそれぞれについて「誰が・何をした・なぜそうなった」が言えていたかを、コマごとに○か×で書く。
・Q&Aは1問ずつ、「結論→理由2つ→まとめ」の形になっていたかを○か×で書く。
・発音と流暢さは、文字のやりとりでは判断できないので評価しない。
・最後に、私の答えを1問ずつ、内容は変えずに英語だけ自然にした改善例を並べる。
・励ましの言葉は書かない。
準備ができたら、まず日常会話から始めてください。
「雑談を続けない」と書いておかないと、AIは自由会話だけで10往復してしまいます。
本番の自由会話は、氏名と級の確認を含む簡単な質問として位置づけられています。
長々と話す場所ではありません。
英検の面接で使う答えの型|結論→理由2つ→まとめの3段で固める
意見を問う質問では、この3段の型だけを使ってください。毎回同じ形で構いません。
| 段 | 言うこと | そのまま使える英語 |
|---|---|---|
| 1段目 | 賛成か反対かを先に言う | Yes, I think so. / No, I don’t think so. / I agree with that idea. |
| 2段目 | 理由を1つ目 | I have two reasons. First, … |
| 3段目 | 理由を2つ目 | Second, … / Also, … |
| 4段目 | まとめて終わる合図を出す | That’s why I think so. / That’s all. |
この型の一番の効きどころは、4段目の「終わりの合図」です。
言い終わったのか、まだ考えているのかが相手に伝わらないと、沈黙として扱われます。
That’s all. と言えば、そこで1つの答えが完結したことがはっきりします。
理由を2つ用意するのは、1つだと情報量が足りないと判断されやすいからです。
理由が思いつかないときは、2つ目を「具体例」に置き換えても構いません。
For example, my brother did the same thing last year. のように、身近な話に落とせば1文は作れます。
英検3級・準2級で使う、もう一段やさしい型
3級と準2級では、Yes / No の直後に理由を1つ足すだけでも形になります。
- Yes, I do. I like reading books because they are interesting.
- No, I don’t. I don’t have much time on weekdays.
- I’m going to visit my grandmother. I want to help her in the garden.
大事なのは、Yes / No だけで止めないことです。
1語で終わると、情報量の観点で拾ってもらえる材料がありません。
英検の面接で詰まったときの言い換えと、黙らないためのつなぎ表現
単語が出てこないときに黙るのが、いちばんもったいない止まり方です。
言いたい単語が分からなくても、説明に置き換えれば会話は続きます。
| 困りごと | そのまま口に出す英語 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 単語が出てこない | It’s a kind of tool you use when you cook. | 物の名前が出ないとき。用途で説明する |
| 場所の名前が出ない | It’s a place where people buy medicine. | 施設・店・建物の名前が出ないとき |
| 近い言葉で逃げる | It’s similar to a bag, but it’s bigger. | 知っている語との差分で説明する |
| 考える時間がほしい | Let me see. / Well, let me think. | 沈黙の代わりに置く。1回だけ使う |
| 言い直したい | Sorry, I mean … | 途中で文がこわれたとき |
| 質問が聞き取れない | Could you say that again, please? | 自然な流れでの聞き返しは減点の対象にならないと公式に説明がある |
| 答えを言い終えた | That’s all. | 1つの答えの終わりを相手に伝える |
聞き返しは使ってよいのですが、くり返し使うのは避けます。
公式ページには、不自然に行われたり、くり返し聞き返したりした場合は減点の対象になる、と書かれています。
目安として、1回の面接で1回までにしておくのが安全です。
Let me see. も同じで、毎回の答えの頭に付けると、そこが癖として耳に残ります。
このつなぎ表現の一覧は、AIに練習させるときに一緒に渡してください。
「この7つ以外のつなぎ表現を使ったら指摘して」と足すと、使う言い回しが絞られます。
英検の面接練習でAIを使うときにやりがちな失敗5つ
指導の場で見てきた止まり方を、5つに整理しました。
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| ①級を指定しない | 形式が毎回変わり、本番と違う順番で慣れてしまう | 指示文の1行目に級を書く。会話の途中でも級を変えない |
| ②全問をまとめて出させる | 考える時間が無限になり、その場で答える負荷が消える | 「1問ずつ出し、私が答えてから次へ」を指示文に入れる |
| ③その場で訂正させる | 1問ごとに添削が入り、面接が止まって流れが再現されない | 訂正は最後の講評だけにまとめさせる |
| ④発音を採点させる | 文字では判断できないことに、もっともらしい評価が返る | 「発音と流暢さは評価しない」と書かせる |
| ⑤褒めさせる | 直す点が薄まり、同じ弱点が何週間も残る | 「励ましの言葉は書かない」を指示文に入れる |
いちばん多いのは③です。
1問ごとに直されると、勉強した気持ちにはなります。
ですが本番では、間違えたまま次の質問が来ます。
「間違えたまま進む」経験こそ、面接で作っておきたい耐性です。
④についても一言添えます。
音声で話しかけられるAIなら発音の話はできますが、文字で打っている限りは音の情報が1つも渡っていません。
渡していない情報についての評価は、読む価値がありません。
英検の面接対策を1週間で回す練習メニュー|1日15分
同じことを7日続けるより、日によって狙いを変えたほうが穴が埋まります。
| 日 | やること | 時間 | 終わりの合図 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 指示文を貼って通しで1回。講評は読むだけ | 15分 | 止まった質問番号をメモする |
| 2日目 | イラスト問題(または展開説明)だけを3回 | 15分 | 現在進行形で3文言えたら終わり |
| 3日目 | 意見を問う質問だけを5問。3段の型を固定 | 15分 | 理由を2つ言えた回数を数える |
| 4日目 | 通しで1回。今度は音声入力で話す | 15分 | 黙った回数を数える |
| 5日目 | つなぎ表現の7つだけを使って意見問題を5問 | 15分 | 7つ以外を使わずに終えられたら終了 |
| 6日目 | 過去の出題例の題材で通しを2回 | 15分 | 2回目のほうが語数が増えていれば合格 |
| 7日目 | 通しで1回。講評の「直す点」を1つだけ選んで書き出す | 15分 | 翌週の狙いを1行で決める |
6日目の題材には、公式ページに載っている過去の出題例を使うのが手っ取り早いです。
自分で題材を考えると、どうしても得意な話題に寄ります。
公式が挙げている題材は、狙って避けてきた分野が混ざっています。
数え方を先に決めておくのも大事です。
「黙った回数」「理由を2つ言えた回数」のように、その日に数える数字を1つだけ決めます。
数えない練習は、うまくなったかどうかが本人にも分からないまま終わります。
英検の面接をAIで練習するときのよくある質問
英検の面接練習は、音声で話さないと意味がないですか
答えの組み立てと情報量は、文字だけでも練習できます。
ただ、発音と流暢さは音声でないと測れません。
型が入るまでの数日を文字で、そのあとを音声で、という順番をおすすめしています。
英検の問題カードは、AIが作ったもので練習して大丈夫ですか
形式の練習という目的なら、AIが作ったカードで回して問題ありません。
語数と質問の種類と順番が本番どおりなら、練習の負荷は同じ形になります。
ただし、本番の難度そのものを知りたいときは、公式が公開している二次試験のサンプル問題を先に見てください。
サンプル問題は、各級の「過去問・試験内容」ページからPDFで配布されています。
英検の面接で、質問が聞き取れなかったらどうすればいいですか
Could you say that again, please? と聞き返してください。
公式ページには、自然な流れの中で行われた聞き返しなら減点の対象にはならない、と書かれています。
黙り続けるより、聞き返したほうが良い結果になりやすい場面です。
英検の二次試験の当日の流れも、AIに再現させられますか
入室から退室までの流れは、公式ページに番号付きで公開されています。
アニメーションで流れを見せる「英検バーチャル二次試験」も公開されています。
入退室の作法は、AIに再現させるより映像を1回見るほうが速いです。
AIに任せるのは、何度もくり返す必要がある「質問への応答」のほうです。
英検の面接練習で、どのくらいの語数を話せばいいですか
公式に「何語話せば合格」という基準は示されていないので、語数そのものを目標にはしないでください。
目安として使うなら、意見を問う質問で「結論1文+理由2文+まとめ1文」の4文です。
4文そろえば、情報量が足りないと言われる状態からは抜けます。
英検の面接をAIで練習する手順のまとめ
やることは4つだけです。
- 受ける級を1つ決める。上でも下でもなく、受ける級ちょうどにする
- その級の指示文をコピーして、AIに最後まで貼る
- 1問ずつ答える。間違えても、その場では直さずに最後まで進む
- 講評の「直す点」を1つだけ選び、翌日の15分をそこに使う
英検の二次試験は、形式が公開されている試験です。
公開されている形式を、そのまま再現して、何度も通す。
一人で練習するときに、これ以上に手数の少ないやり方は思いつきません。
この記事の情報の取り方
- 面接時間、音読の語数、質問数、イラストの課題、話題の範囲、過去の出題例は、2026年9月16日に日本英語検定協会の各級ページを直接取得して読みました
- 黙読20秒、考慮時間20秒、準1級のナレーション1分間・2分間、聞き返しの扱いも、同じ日に同じページで確認しています
- ナレーションの語数の目安は、2分間で話す量から置いた練習用の数字で、公式が示した基準ではありません
- 特定のAIサービスの料金・無料枠は、この記事の趣旨から外れるため扱っていません
Comments